No.264 サタンは解き放たれる(2)

”テキスト:2ペテロ2:1 しかし、イスラエルの中には、にせ預言者も出ました。同じように、あなたがたの中にも、にせ教師が現われるようになります。彼らは、滅びをもたらす異端をひそかに持ち込み、自分たちを買い取ってくださった主を否定するようなことさえして、自分たちの身にすみやかな滅びを招いています。
2 そして、多くの者が彼らの好色にならい、そのために真理の道がそしりを受けるのです。
3 また彼らは、貪欲なので、作り事のことばをもってあなたがたを食い物にします。彼らに対するさばきは、昔から怠りなく行なわれており、彼らが滅ぼされないままでいることはありません。
4 神は、罪を犯した御使いたちを、容赦せず、地獄に引き渡し、さばきの時まで暗やみの穴の中に閉じ込めてしまわれました。
5 また、昔の世界を赦さず、義を宣べ伝えたノアたち八人の者を保護し、不敬虔な世界に洪水を起こされました。
6 また、ソドムとゴモラの町を破滅に定めて灰にし、以後の不敬虔な者へのみせしめとされました。
7 また、無節操な者たちの好色なふるまいによって悩まされていた義人ロトを救い出されました。
8 というのは、この義人は、彼らの間に住んでいましたが、不法な行ないを見聞きして、日々その正しい心を痛めていたからです。
9 これらのことでわかるように、主は、敬虔な者たちを誘惑から救い出し、不義な者どもを、さばきの日まで、懲罰のもとに置くことを心得ておられるのです。
10 汚れた情欲を燃やし、肉に従って歩み、権威を侮る者たちに対しては、特にそうなのです。彼らは、大胆不敵な、尊大な者たちで、栄誉ある人たちをそしって、恐れるところがありません。  ”

本日は、「サタンは解き放たれる(2)」として、終末の日にサタンが解き放たれることについて2ペテロ書から、見ていきたいと思います。順に見ます。

”1 しかし、イスラエルの中には、にせ預言者も出ました。同じように、あなたがたの中にも、にせ教師が現われるようになります。彼らは、滅びをもたらす異端をひそかに持ち込み、自分たちを買い取ってくださった主を否定するようなことさえして、自分たちの身にすみやかな滅びを招いています。”

終末の日に悪魔が解き放たれることは確かなようですが、その対象は、全てのクリスチャンというより、偽りの教えに聞き従う人びとなのです。
ここでいうにせ教師に聞き従う人びとです。「彼らは、滅びをもたらす異端をひそかに持ち込み」ます。
異端といえば、たとえばものみの塔、統一原理、モルモン教という教えを思い浮かべます。
これらの教えはもちろん、異端ですが、しかし、気をつけなければならないことがあります。
それは、これらの「陽動作戦」のような異端にのみ気をとられてはいけないということです。

これらの教えより実は正統的といわれる教会にこっそりと巧妙に入り込んで来る異端の教えの方が実害が大きいのです。ルルド、ファテイマ等のマリヤの教え(これらは悪霊です)、また「マリヤをキリストとともなる購い主として認める教義」「地獄はない」などという教え等、はっきりいって異端そのものの教えが今はまかり通っている時代なのです。「地獄がない」のなら、何のために主は十字架にかかって死なれたのでしょう。これこそ、「自分たちを買い取ってくださった主を否定するようなこと」ではないでしょうか。しかし、これらの偽りの教えを受け入れる人びとは「自分たちの身にすみやかな滅びを招」きます。
 

”2 そして、多くの者が彼らの好色にならい、そのために真理の道がそしりを受けるのです。”

しかし、これらの偽りの教えにならう人びとが多いのです。そして、このように偽る人びとのために、
「真理の道がそしりを受けるのです」

”3 また彼らは、貪欲なので、作り事のことばをもってあなたがたを食い物にします。彼らに対するさばきは、昔から怠りなく行なわれており、彼らが滅ぼされないままでいることはありません。”

つくり事のことばを彼等が語ることについて書いてあります。確かに終末の時代には、つくり事が多いです。2段階携挙説はうまくできた作り事です。また、「ダニエル書のいう1週の契約とは、中東の7年の平和条約だ」などというのも終末の民を惑わすために考え出されたうまくできたつくり事のことばです。

”4 神は、罪を犯した御使いたちを、容赦せず、地獄に引き渡し、さばきの時まで暗やみの穴の中に閉じ込めてしまわれました。”

ここで罪を犯した御使いたちをさばきの時まで、暗やみの穴の中に閉じこめたことが書かれています。
彼等はさばきの時まで、暗闇の穴の中に閉じ込められます。しかし、逆に考えると、(神の民の)さばきの時には、彼等は出てくるのでしょう。

以下の記述はこのことをさすのかもしれません。

”黙示録9: 1.第五の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、私は一つの星が天から地上に落ちるのを見た。その星には底知れぬ穴を開くかぎが与えられた。2 その星が、底知れぬ穴を開くと、穴から大きな炉の煙のような煙が立ち上り、太陽も空も、この穴の煙によって暗くなった。3 その煙の中から、いなごが地上に出て来た。
11 彼らは、底知れぬ所の御使いを王にいただいている。彼の名はヘブル語でアバドンといい、ギリシヤ語でアポリュオンという。”

ここには、底しれぬ穴から出てくるいなご、またその王である底知れぬ所の御使いについて書かれています。彼等は終末の日に解き放たれるのです。

また以下の箇所にも終末の日に悪魔が解き放たれることについて書かれています。

”黙示録20:1 また私は、御使いが底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から下って来るのを見た。2 彼は、悪魔でありサタンである竜、あの古い蛇を捕え、これを千年の間縛って、3 底知れぬ所に投げ込んで、そこを閉じ、その上に封印して、千年の終わるまでは、それが諸国の民を惑わすことのないようにした。サタンは、そのあとでしばらくの間、解き放されなければならない。7 しかし千年の終わりに、サタンはその牢から解き放され、8 地の四方にある諸国の民、すなわち、ゴグとマゴグを惑わすために出て行き、戦いのために彼らを召集する。”

終末の日に悪魔は封印から解き放たれます。それこそが、終末の日の惑わしの原因なのです。
 

”5 また、昔の世界を赦さず、義を宣べ伝えたノアたち八人の者を保護し、不敬虔な世界に洪水を起こされました。
6 また、ソドムとゴモラの町を破滅に定めて灰にし、以後の不敬虔な者へのみせしめとされました。”

ノア、ロトの時代のさばきは終末の悪霊の洪水、火のさばきの型です。

”7 また、無節操な者たちの好色なふるまいによって悩まされていた義人ロトを救い出されました。
8 というのは、この義人は、彼らの間に住んでいましたが、不法な行ないを見聞きして、日々その正しい心を痛めていたからです。”

しかし、全ての人がこの悪魔の惑わしにだまされるわけではなく、義人は救われるのです。
 

”9 これらのことでわかるように、主は、敬虔な者たちを誘惑から救い出し、不義な者どもを、さばきの日まで、懲罰のもとに置くことを心得ておられるのです。”

終末の日に主に敬虔に従う者はこれらの惑わしから救い出されます。

”10 汚れた情欲を燃やし、肉に従って歩み、権威を侮る者たちに対しては、特にそうなのです。彼らは、大胆不敵な、尊大な者たちで、栄誉ある人たちをそしって、恐れるところがありません。  ”

しかし、肉に従って歩む者には、裁きがあることをしるべきです。

くり返しますが、確かに聖書は終末の日に悪魔が解き放たれることについて語っていることがわかります。

この日に備え、試みから救い出されるよう祈っていきましょう。主に頼る人は惑わしから救われます。

終末における主のみこころを行いましょう。

ー以上ー