No.173 7年の患難時代

テキスト:”ヨハネの黙示録 17:1 また、七つの鉢を持つ七人の御使いのひとりが来て、私に話して、こう言った。「ここに来なさい。大水の上にすわっている大淫婦へのさばきを見せましょう。”

本日は7年の患難時代という題でメッセージします。黙示録における”7”の数字についてもう一度考えてみたいと思うのです。黙示録に起きてくるさまざまな災害には、ことさらのように共通した数字、7という数字が使われています。
いわく7つのラッパ、7つの鉢、7つの封印、7つの災害等です。

何故でしょうか、その理由を考えてみたいと思うのです。いくつかの理由が考えられますが、そのうちの一つの理由は明白です。それは、教会への裁きを暗示しているのです。何故なら、
教会に関しても同じ7という数字が使われているからです。
さてもう一つのことがあります。それについて見ていきたいと思うのです。

何故、黙示録の中にことさら7の数字がくり返して使用されているのか、それはこの黙示録を見るだけでは、理解できません。しかし、私的解釈、すなわちその個所だけから解釈せず、他の個所を見ていくとき、開けてきます。

7の数字がくり返されていることに関するヒントはヨセフに関する記述の中にあります。

”創世記41:25 ヨセフはパロに言った。「パロの夢は一つです。神がなさろうとすることをパロに示されたのです。
26 七頭のりっぱな雌牛は七年のことで、七つのりっぱな穂も七年のことです。それは一つの夢なのです。
27 そのあとから上がって来た七頭のやせた醜い雌牛は七年のことで、東風に焼けたしなびた七つの穂もそうです。それはききんの七年です。
28 これは、私がパロに申し上げたとおり、神がなさろうとすることをパロに示されたのです。
29 今すぐ、エジプト全土に七年間の大豊作が訪れます。
30 それから、そのあと、七年間のききんが起こり、エジプトの地の豊作はみな忘れられます。ききんが地を荒れ果てさせ、
31 この地の豊作は後に来るききんのため、跡もわからなくなります。そのききんは、非常にきびしいからです。
32 夢が二度パロにくり返されたのは、このことが神によって定められ、神がすみやかにこれをなさるからです。”

さて、ここでも7に関する夢が出てきます。そして、それが2度繰り返されていることがわかります。
これらの2種類の夢は別のことをさすのではなく、同じことをさしていたのです。
ですから、もしこの夢を聞いた人、たとえば、エジプトの呪法師なりが、この2つの夢を別のものとして解釈するなら、それは間違いです。7頭のやせた醜い雌牛は、7年の経済不況、7本のしなびた穂は、凶作、だから合計14年の苦しい時代が来るなどと解釈するなら、間違えなのです。この2つの夢は同じ7年間の期間に起きるききんを別の表現で表したものだからです。

さて、このことは、黙示録にも適用できるのです。いいえ、この個所は黙示録の7の数字を理解するために与えられたヒントなのです。

黙示録の7の数字はあきらかにこの患難の時代の長さが7年間であることを示すものです。
多くの人はこのことを読み取りません。しかし、7つのラッパも7つの鉢も7つの封印も、同じ期間である7年間を示すために書かれているのです。何度も”7”が繰り返されているのは、ヨセフの時のように、「このことが神によって定められ、神がすみやかにこれをなさるからです。
決して別の期間をさしているわけではないのです。

このことは、3年半の期間に関してもいえます。黙示録には3年半、42ケ月、1260
日と色々な表現が使われていますが、みな同じ一つの大患難時代をさします。決して、異なる期間のことではないのです。

黙示録は複雑な書ですが、しかし、このように聖書に忠実に読んでいく時、少しずつ開かれていく書でもあります。

終末における主のみこころをおこないましょう。

ー以上ー