イラクとの戦争を始めようとする獣の国、アメリカ

いいがかりをつけて、理不尽なアフガンへの攻撃を始めたアメリカが,
以下に記された
終末の獣の国だとするなら、この攻撃は、アフガンに留まらず、他の国へも及ぶのだということを知りましょう。それに呼応するかのように、今アメリカはイラクとの戦争を始めようとしています。
 

ダニエル7:19それから私は、第四の獣について確かめたいと思った。それは、ほかのすべての獣と異なっていて、非常に恐ろしく、きばは鉄、爪は青銅であって、食らって、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。
 

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                ー以下転載ー

            イラクへの空爆を糾弾する!
                   アメリカは、イラク・北朝鮮への戦争挑発、戦争準備をやめろ!
 
 
 

       ■ なぜアメリカは11月27日イラクへ空爆を行ったのか?何が根拠なのか?ブッ
       シュ大統領は世界に向かって説明をすべきだ。
        好き放題とはこういうことを言うのでしょう。ブッシュ米大統領は11月26日、イラクに対し、核や生物・化学兵器など大量破壊兵器開発に関する国際査察を受け入れるよう要求、特にイラクについてはフセイン大統領を名指しで批判し、査察を受け入れなかった場合は「(結果がどうなるかは)いずれ分かるだろう」
       「アフガンは始まりにすぎない」と恫喝しました。言うことを聞かなければ軍事行動に出る、と警告したのです。
        当然の如くイラクは何の正当な根拠もない、いちゃもんのような「国際査察」を拒否しました。そして翌27日、米国防総省は、米軍機がイラク南部にあるイラク軍指令施設に対して空爆を実施したと発表しました。

       単なる脅しではないぞ、と空爆を断行したのです。

       参照: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011128-10060562-reu-int
 

       ■ 11月26日ブッシュ大統領のイラクへの戦争挑発発言。
        しかし今突然振って沸いたように米政府高官が口々に言い始めたイラク攻撃には何の根拠もありません。全く不当極まりない戦争挑発です。ロイター通信が伝えた国防総省の発表では「米英軍機に対するイラクの脅威が続いている」というのが唯一の「理由」です。しかしこんな本末転倒、言いがかりはありません。それも言うなら「脅威」を感じているのはイラクの方でしょう。なぜならイラクが湾岸戦争で敗北したことを口実にし
       て、米英がイラク領土上空に勝手に「飛行禁止空域」を設定し「警戒する」と称して領空侵犯を繰り返してきたのです。自分が勝手に領空侵犯しておきながら、自分が勝手に「脅威」を感じるというのですから、こんな デタラメな話はないでしょう。アメリカやイギリスは領空侵犯を自由にさせているのでしょうか。答えて欲しいものです。
 

        実はイラクが米英の言うことを聞かない。刃向かう。−−これが本当の理由なのです。アフガニスタンで「勝利をほぼ手中に収めた」と考え、図に乗ったペンタゴンが、ついでにアメリカの中東支配の邪魔立てをするイラクをぶっつぶそうと動き始めたのです。パパ・ブッシュの念願でもあります。

そもそも米本土から遠く離れた中東の地でアメリカの「脅威が続いている」ということ自体がおかしな話です。「自国の石油利権が危うくなる」、「中東石油を超低価格で強奪するにはアメリカに逆らう国を叩き潰さねばならない」と正直に言うべきです。

       参照: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011127-00001029-mai-int
            http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011127-00000102-yom-int

       ■ ブッシュ大統領は「第二次イラク戦争」と「テロとの戦い」の関係を全世界に明
       らかにすべきだ。

        ブッシュ政権が9.11事件をきっかけに「テロ国際包囲網」を作ってきた根拠は、ビンラディン氏=アルカイダの関係にあったはずです。しかしイラクと今回の米の同時多発テロとは如何なる関係にあったのか。ブッシュ大統領は因果関係と証拠を全世界に示すべきです。これまで幾度となく米のテロ事件とイラクとの関係が、ウォルフォウィッツ国防副長官等の国防筋からリークされてきましたが、結局は明確な証拠が示せず取り下げたはずです。それではなぜ今なのか。なぜイラクを攻撃すると事実上の宣戦布告のような戦争挑発を仕カけるのか。責任を持って米政権は答えるべきです。

       ■ 私たち反戦平和運動はイラク攻撃反対で直ちに介入すべきだ。
        11月29日の日経新聞(夕刊)では、パウエル国務長官は「イラク攻撃に慎重」と報道されています。しかし「英は攻撃拡大に前向き」と一転してブレア首相は攻撃支持に回りました。トルコも慎重姿勢から一転して支持に豹変しました。しかしまだロシアやドイツ、フランスも、二面的で動揺してはいますが、攻撃支持ではありません。まだまだイラク攻撃に対しては世界各国は国内外の世論動向と様子を見ているのです。

        イラクへの戦線拡大を含めて、アメリカをどんどん歯止めのない戦争に押しやっているのは、他でもない「テロ包囲網」を作っているアメリカの西側同盟国、イギリス、フランス、ドイツ、そして日本であり、断固 とした批判を避けている中東の親米諸国であり、この間急速にアメリカにすり寄っているロシアであり、中国なのです。そしてこれらの国々の政府と政治指導者だけではなく、野党だけでもなく、国民全体でもあります。私たちのような反戦平和運動そのものの真価が今まさに問われているのです。
 

        私たち反戦運動は、世界の仲間と一緒になって直ちに介入すべきです。黙って、これらの国々の政府に言いたい放題にさせておいてはなりません。イラク攻撃反対の国際世論をどこまで作り上げることが出来るかがカギを握っているのです。

       ■ 「戦争目的」を「テロ撲滅」から「大量破壊兵器の開発禁止」へなし崩し的に拡
       大することは許されない。

        私たちが心配していたことが始まろうとしています。なぜ「大量破壊兵器」なのか。なぜ「国際査察」なのか。ブッシュ大統領は、テロとは関係のない問題を突然持ち込み始めたのです。図に乗ったアメリカの侵略戦争のエスカレーションです。イラクへの戦争挑発と戦争準備は、対アフガン戦争からの更なる「戦争目的」のなし崩し的な拡大に他なりません。アメリカの「戦争マシーン」はまるでタガが外れたかのように、歯止めが かからなくなっています。

        米軍は、カンダハルで海兵隊を投入し地上戦にも直接加わり始めました。大規模な空爆を一段とエスカレートさせ、一般市民や建物を殺傷・破壊しています。もう十分でしょう。アフガン全土で、まるで血に飢えたハイエナのようにあちこちで殺しまくり破壊しまくっているのです。それでも物足りないのでしょうか。今度はイラクを挑発し新たな侵略戦争を始めようとしているのです。
        「国際査察」と言えば聞こえが良いですが、これは米の言いなりになれ、奴隷になれという口実なのです。
       過去に戦争寸前まで行くほどの緊張激化という危険を犯しながら繰り返しやってきた「査察」から何も出なかった経緯もあります。
        何よりも問題なのは、アメリカが自国の核や化学兵器や細菌兵器などの大量破壊兵器を世界の先頭を切って 使用し開発しておきながら、他国には認めさせないという自分勝手で傲慢な姿勢です。CTBT、ABMなど現に軍縮交渉をぶっつぶしてきたのは共和党とブッシュ政権自身ではありませんか。そんなアメリカの言い分を、軍事力を背景に認めさせようとすること自体、許せないことです。西側のマス・メディアはこの素朴な疑問について、アメリカを全く不問に付しているのです。露骨な「二重基準」です。他国に「あそこを見せろ。

       こっちを見せろ」「開発するような国は潰してしまえ」と言うのなら、率先して自らがまず軍縮を実施し範を垂れるのが、道理というものでしょう。あきれてモノが言えません。