偉大な奇跡は常に匿名の人


 第三の波の奇蹟実行者がそれを未信者のためのしるしと真剣に考えるのなら
、なぜ、それが本当に起った証拠を公にしないのか。指や手足の回復、先天性損傷症の癒し、超自然的歯科治療、死人のよみがえりなどの現象を文書化するのは容易だし、医師がいるなら特にそうだ。そんな不思議の独自の実証は国際的なトップ記事だ。それは、第三の波が「いつか見られよう」と言っている世界規模の反響を喚起しように。

 しかし、決まって、第三の波の文献から出てくるのは、壮大な奇蹟は常に匿名の人々に関わるらしいことだ。実名の人々の奇蹟は、背中の痛みの癒し、「inner healings(内的癒し)」、偏頭痛の癒し、情緒不安定の癒し、耳なりの癒しなど、ごく一般的で証明困難なものだ。名の知れた人に関する唯一の詳細な記述は、実際には癒しが起らなかったときのものだ。

 一つの適例は、Wagnerの友人で、癒しを信じる村麻痺症のTom Brewsterだ。
 彼は神に癒されるとの希望をもって、いつか歩けるようになるとの信仰の表明を『Declaration of Expectation(期待の宣言)』と題して書き、友人たちに配布した。潜水事故によって車椅子の身になり、約30年たっても彼の信仰は決して弱らなかったとwagnerは言う。しかし、奇蹟は起らなかった。Brewsterは、膀胱手術が失敗して、死亡した。

 WagnerやWimberやその他の第三の波の著者が取り上げる多くの奇蹟と対比させることなく、上記の記事を読むのは困難だ。極めて劇的な奇蹟は素描程度の内容で、たいてい、常に匿名だ。奇蹟の報告者が個人的に知っている人についても稀にしか述べられない。目撃者のある奇蹟がときどき語られるが、決して文書化されない。UFOを見たというほうがもっと確かな証拠を持っている。

 オーストラリアのシドニーでJohn Wimberが主催した近年の会議に5人のキリスト者医師が出席した。彼らは、奇蹟的な癒しがこの集会で起るというwimberの主張を確認するよう期待されていた。その中の一人philipSelden医師は、
「John Wimberは、私たちが出席して、観察していると知って、以前の集会での彼の主張を『トーンダウン』した。

(中略)wimber自身、背中の痛みに言及し、人々は苦痛からの癒しを期待しうるが、医師が文書化しうる変化ではないと言った。彼は、変形した脊椎が正常になるのを見たことがないと認めた。(中略)私が思うに、祈られる状況のほとんどが心身症的で、一般的で、医学的証明の困難なものだ。例えば、左足指の疾患、神経症、呼吸の異常、不妊、足の長さの違い(私の考えでは、足を正確に測ることはできない)、背中や首の痛みなどだ」と報告している。
 
この医師は、「この段階では、証明できる器官的な癒しは認められない」と結んでいる。

 

 

証明できるいやしが存在しない

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