しるしと不思議を異常に強調する第三の波

 第三の波は、劇的なしるしや不思議がこの運動の真性性を示すと言う。奇蹟的現象が第三の波信条の核心だ。第三の波は、奇蹟、幻、異言、預言、癒しが福音に必須の付加と確信する。これらを伴わないキリスト教は不能であり、西洋的な物質主義的意向に毒されたものと見る。

 しるしと不思議は第三の波伝道の鍵だ。ある第三の波は、未信者が十分な信仰を持つには奇蹟的なことを体験する必要があるとさえ言う。単なる福音のメッセージを語ることでは決して世界をキリストに至らせることはできないと言う。彼らは、「たいていの人は奇蹟を見ずに信じることはない」「見ないで信じる人は回心が不適切で、霊的成長が止る」と言う。

 Wimberは、「Power encounter(パワー・エンカウンター/力の遭遇)」の古典的な例として、エリヤがカルメル山においてバアルの預言者と対決し、神の力が悪の力に勝った事例を取り上げる。第三の波は、同様のしるしや不思議こそ福音伝道に用いるべき主たる手段であると言う。

 今日の奇蹟実行者はまだ、天から火を呼び降ろしていないが、第三の波熱愛者は、自陣営で起った劇的なしるしや不思議を語る。例えば、Wimberは、ある婦人の切断された足の指が元に戻った事件を報告している。彼はまた、オーストラリアの婦人の裂けた口蓋が、彼女は癒されるとの「word of knowledge(知識の言葉)」が彼に与えられた三日後に奇蹟的に閉じたと記している。Wagnerは、アルゼンチンの信癒師Carlos Annacondiaから聞いて、「彼の伝道集会で、聖霊の二つの特別の顕現が未信者を何よりも感動させた。聖霊の力の中に倒れ、歯が穴埋めされた。公平に通常に見て、虫歯の穴がふさがれ、今まで何もなかったところに新歯が生えた。興味深いことに、Annacondiaによれば、ほとんどは、未信者の歯が穴埋めされ、信者はごくわずかだった」と報告している。

 既述のように、Wagnerとwimberは、多くの死人がよみがえっていると確信する。
 はっきり言って、これらは非常識だ。話しているうちに話が大きくなった作り話と言わざるを得ない。どの場合でも、奇蹟が起った人は無名である。
Wimberの報告する二つのケースでは、医師がその出来事を証言したと彼は言うが、何の証拠文書も出さない。

 

 

ジョン ウインバー

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