#ユダヤ人アダム・ヴエイスハウプトがした事

「そして、一七○○年代になるとパパリアのインゴルシュタット大学の教会法の教授アダム・ヴェイスハウブトが視界に入って来る。ヴェイスハウプトはユダヤ人として生れたが後にカトリックとなり、イエズス会士となった。イエズス会は一五三四年ローマカトリックの秘密結社として設立された。その目的はプロテスタントが広がるのをどんな犠牲を払っても食い止めることであった。

ヴェイスハウプトは後年イエズス会を退会し、次の五年間を瞑想に費やした。彼はフランス王室に幾人かの友人を持っていたが、彼らは黒魔術や、幼児の生け贅を行っていた。また彼は『カバラ』『ソンの大きな鍵』『ソロモンの小さな鍵』を書き写そうと願っていた。これらの本はオカルトの訓練によって、どのように悪霊をコントロールできるかについてあらわしている。ロスチャイルド家とヨーロッパの銀行家の家族はこれらの本を持っていた。そしてヴェイスハウブトはそれらを解説してもらったと伝えられる。これは一七七○年代の初めのことである。

ロスチャイルド家の財政的支援とオカルト的支援を受けてアダム・ヴェイスハウブトはこれらの本の他に『シオンの長老の議定書』『陰の書』『ネクロモニクロン』などを元にイルミナティという組織を作る計画を思いついた。ところでロスチャイルドと言う名の本当の意味は〃Roths  チヤイルド〃または〃 サン オブ Wrath〃すなわち〃憤怒の子〃の意味である」アダム・ヴェイスハウブトについてはいろいろと違う情報を知っているが、この説が一番判りやすいと思う。特にロスチャイルド家とのつながりと役割をこれほど筒潔明僚に説明しているもの
もない。ロスチャイルドと言う名はドイツ語のロート・シルド「赤い盾」が英語読みになったものだと一般には知られているが、ユダヤの最高位に位置するこの家族の名には何か別の意味があるに違いないと思っていた。

〃怒りの子〃とは適切な名である。聖書に悪魔に従う者を「生まれながらの怒りの子であった」エペソニ:三とある。因みにロックフェラーはロック(岩)すなわちキリストをフェラー(倒す者)と言う意味があるという。『ソロモンの大きな鍵』『ソロモンの小
さな鍵』『陰の書』『ネクロモニクロン』などはイルミナティでも最高位のものだけが持つことができる極めて限定されたオカルトの書物である。中には世界に3冊しかないと言うものもある。イエズス会については私の著書『世界を動かすユダヤ教の秘密』を参照されたい。「アメリカのイルミナティは一七七六年五月一日に設立された。

この頃、ヴェイストハウブトとロスチャイルド家とは彼らのプライベイトな魔術師集団ゴールデンドーンを発足させた。この集団は今でもロスチャイルド家のプライベイト魔術師集団である。一七八二年七月一六日イルミナティとフリーメーソンは合同した。会員は3○○万人であった」これは短いが非常に重要な資料である。ゴールデンドーン(黄金の夜明)はイルミナティ
の重要な結社。ここで魔術師集団と訳した語は英語のcovenであるが日本語には適切な訳語がない。

幼児の生け贅などを含む悪魔礼拝の祭司団である。メーデーが五月一日であるのは当然この関わりである。「一七八五年、イルミナティの急使が雷に打たれて死んだ。この急使はイルミナ
ティの秘密文書を運んでいたのである。パバリア政府はこの文書を入手し、イルミナティの本部を急襲した。それでイルミナティは以後地下にもぐったのだが、このようなパパリア政府の報告にも関わらず、多くの国や教会はイルミナティが社会を脅かす事などないと考えた。ヴェイスハウブトの狙いは筒単なものであった。
1全ての国家の廃止。
2全ての個人財産の廃止。
3全ての相続権の廃止。
4全ての愛国心の廃止。
5全ての家族、結婚、子供の公共教育の廃止。
6全ての宗教の廃止。
これに加えてこの新しい秘密結社の八つの階級が発案されていた。
1(国王)
2(キリストの誕生の時に来た、三人の博士の称号。占星術師、魔術師)  
3 (摂政)
4(僧侶)
5フリーメーソン  
6 (少しだけイルミネイトされた者?)
7ミネルバル
8(見習い修道士)
 僧侶から上の階級だけが秘密を守る誓いをさせられ、イルミナティの本当の計画を教えられる。一八二六年キャプテン・ウイリアム・モーガンはイルミナティによって最初の死刑を執行された人物である。彼らの計画に反対したフリーメーソン員として、モーガンは舌を抜かれ、はらわたをえぐり出され、手足を切られた。モーガンの死に様を知ったフリーメーノンの会員の四○%がこの結社を離れた」使者が雷に打たれてイルミナティの陰謀が暴露されたのは有名な話。またこの刑はフリーメーノンの入会の時の誓いの言葉を思実に実行したものである。

前記「続・悪魔最後の陰謀」の一九七ページ参照。Rexという言葉に注目してほしい。「一八二九年イルミナティは共産主義として知られる全ての破壊者集団を一つの頭の下に結集させる事にした。一八三○年にアダム・ヴェイスハウブトは、偽りの死亡時懺悔をし、カトリック教会に再改宗して死んだ。イルミナティはもはや死んだと思われた」普通、人は死ぬ時には本当の事を言うものである。多くのフリーメーソンがフリーメーソンであることを表して死んでいった。しかし、アダム・ヴェイスハウプトという男は死に臨んでも偽りと、神と人類への挑戦を止めなかったのだ。

 #三回の世界大戦はアルバート・パイクの計画

「一八四○年、アーカンサス州リトルロック出身の南軍の将軍アルパート・パイクは『ルシファーの僧侶団』の頭領であり、イルミナティの一三階級だった。一八五九年から一八七一年にかけてバイクは二○世紀に起こす三回の世界大戦の計画を作り出した。バイクの計画は次のようなものであった。第一次世界大戦 ロシアの皇帝をひきずり落とし、カール・マルクスの『共産党宣言』によって共産主義を制定する。さらに他の国々の政府も共産主義によって滅亡させる。第一次世界大戦はイギリスとドイツという二つの異なった体制の揚力によって実現した。

第二次世界大戦 ナチズムをてこに、ファシズムとシオニズムの間の違いを利用して、ドイツを滅亡させる。それによって、〃ユダヤ人の〃イスラエルをパレスチナに造る事が出来るだろう。共産主義国をアメリカと同じ力になるまで育てる。フランクリン・ルーズベルトとウインストン・チャーチルがこれを助けた。

第三次世界大戦 キリスト教民主主義国家を滅亡させる。世界平和のためのルシファーの教儀が公に宣言され、無神論共産主義が世界中で確立する」
ある程度この道の事を学んだ人でないとこの辺の事は理解できないかも知れない。今世紀に起こった世界大戦が緻密な頭脳によって十分練り上げられ、巨大な力によって周到に
準備された計画的なものだったなどという事を信じろというほうが無理というものであろう。もちろん事実はここに書かれたものほど単純ではないし、アルバート・パイクという一人の人物によって全てが決まったというものでもない。

しかし、確かに二つの戦争の前に、そのような戦争を起こそうという計
画があったという文書が今に残されているのである。間題はこの計画によれば、さらにもう一つの世界大戦があるということである。第一次、第二次の二つの戦争でどれほど多くの人々が死に、どれほど悲惨な事態が起こった事であろうか。それでも飽き足らずにさらに第三次まで起こそうというこれらの集団は、確かに人間とは言えない。彼らはサタンに身を売った悪鬼である。一体このような悪業をなぜ神は許されるのだろうか。二○世紀に流された数千万、数億の血を神はなにゆえ黙って見過ごしておられるのだろうか。私にも判らない。

しかし、今は本当の世の終りである。人間の罪と、サタンの悪が最後の一滴まで注ぎ出される時なのである。物質の世界の限界が来ようとしている。そのように全てのものが極限まで熟して、人の知恵、力、サタンの悪の全てが残りなく出尽くした後に、神の介入が成されなければならない。中途半端ではまた出てくるだろうから。

「一八六五年、南北戦争で荒廃した南部を再建しようと思っていたアブラハム・リンカーンは、国際銀行家集団からの戦時債の返還を拒否した。それでイルミニスト、ジョン・ウイルクス・ブースによって暗殺された。ついでに加えると、ジョン・F‐ケネディも同じようにして殺された。彼はイルミナティ結社に反抗したからだと伝えられている。両方の殺人ともに大統領のシークレット・サービスが協力した。一九○○年代初期のロシア革命はニューヨークのアメリカの銀行家によって財政支援されたと言う事は有名な話である。イルミナティは一九六三〜六五年にかけてマフィアを打ち砕いた。

最近公表されたところによればイルミナティはその名をモリヤ〃征服の風〃と変えた」リンカーン、ケネディ共にイルミナティによって殺害されたのは研究者の間では周知の事実である。ロシヤ革命はもちろんのこと、その後のソビェトの全てがイルミナティによってコントロールされていた。ただスターリンは手強かったらしい。この辺の事は多くの書物があるので参考にされたい。ところで『モリヤ』とはイスラエルのエルサレムにある神殿の境内の、今はイスラム教の「岩のドーム」が建っている場所の事である。ここでアラブ人とユダヤ人の祖先アブラハムが神の命令に従って自分の子イサクを捧げようとした
場所である。

かつてこの側にイスラエルの誇るソロモンの神殿が建っていた。ユダヤ人たちはいつかこ
こに神殿を再建し、そこから全世界を支配する号令を出す事を夢見ている。だからイルミナティがモリヤ〃征服の風〃と言う名に変わったというのは、いよいよその夢の実現が近づいたと言う事であろう。これは実にさり気なく書いてある小さな一行だが実に重要な情報である。ジョン・コールマン氏は〃征服の風モリヤ〃という名称を使っている。なおモリヤという名は聖書からは「ヤハウェは備えたもう」であって「征服の風」という意味はない。「たしかにイルミナティは世界の経済、政治、市民、宗教、社会の全ての分野を支配しているが、さらにそれ以上のものである。イルミナティの深みを、あなたはこの本を読み進む内に判ってくるだろう。神が私たちの理解の目を開いてくださるように」