ピューリタン革命ですでに権力の中心に近づきえた英国では、フリーメーソンは最初から国家の指導階級の組織とすれぱよいわけだが、プロテスタントが弾圧されてしまったフランス・プルボン王朝に対しては、フリーメーソンは現存秩序の破壊、すなわち「革命」の道具として使わなければならない。つまり、フランス系フリーメーソン(大東社=グラントリアン)は、英国系メーソンと一見、はなはだしく様相を異にするわけがここにある。さらにユダヤ人は、破壊=革命の武器となるように、ドイツのヴァイスハウプトに「イルミナティ」という超秘密結社を創設させ、このイルミナティとフランス・フリーメーソンを合体させたのだ。アメリカ建国(対英独立戦争)に決定的に貢献したのは、英国系メーソンではなくて、イルミナティと合体したフランス・メーソン(グラントリアン)なのだ。しかし、どちらのメーソンも奥の院はユダヤである。
どちらもユダヤの世界征服の道具なのだ。状況に応じて、英系、仏系を便い分けていくわけだ。ワシントンはフリーメーソンの大物(第三十三階級)であるが、一七七六年七月、独立宣言が発せられてのち、総督に任ぜられ、英軍と各地で転戦するが、容易に英本国軍を屈服させられない。そこヘ、フランス貴族でフランス系メーソンのラファイエット将軍の一隊がワシントンを助けて参戦、ついにアメリカ独立が実現する。そして独立軍の大蔵大臣には、ユダヤ人ロバート・モーリスが、フランスから私債を起こして米国に提供させたのだ。