イスラエルがパレスチナ民衆に毒ガス攻撃│ジェームズ・ブルックス

 

 
 
 
 
 

        デモ群衆の追い散らしか、それとも化学兵器攻撃か?
        イスラエルがパレスチナ人たちに化学兵器を使用しているという証拠

        ジェームズ・ブルックス

        「2004年6月10日、アル・ザウィーヤにある2つの病院では、何らかのガスを吸い込んだ130人ものガス中毒患者を治療していた。患者のほとんどは子供や女性、老人および若者だった。アブ・マーディ医師は、彼らの多くが神経系に関連する手足のテタニー症状【強縮性痙攣】を示していると説明した。瞳孔の散大...さらには神経麻痺、半意識、換気亢進【過呼吸】、炎症や発汗などといった症状がみられた。」[1]
        この報告は、イスラエルの分離壁に対する特に頑強な非暴力抵抗が行なわれているヨルダン川西岸地区のアル・ザウィーヤ村から、そこで奉仕する医療隊によってもたらされたものである。(国際中東メディアセンターIMEMCが入手した)その医療報告書によれば、「抗議者たちに対して使用されたガスは、恐らく催涙ガスではなく神経ガスであった」という。
        その翌日、イスラエルの団体グッシュ・シャローム(平和連合)は、アル・ザウィーヤに関する次のような引用文を含む記事を配信した:
        「軍が昨日ここで使用したものは催涙ガスではありませんでした。私たちは催涙ガスについては知り尽くしており、それを浴びたときの感覚がどのようなものかも分かっています。しかしあれは全く異なるものでした...
        ブルドーザーが作業していた場所から私たちがまだ遠く離れていたとき、彼らはこのようなものを発射し始めました(と「Hand and rifle
        grenade【手投げまたは銃用榴弾】no.400」と英語の銘が入った濃緑色の金属チューブを手に取って見せた)。
        「たちまち黒い煙が現われました。それを吸い込んだ100名以上の人々がみな即座に意識を失いました。彼らはほぼ24時間のあいだ意識不明のままでした。そのうち一人はナブルスのラピディヤ病院で今も意識が戻っていません。彼らの多くは高熱にうなされ、筋肉が硬直し、ある者は緊急な輸血を必要としました。いったいこれがデモ隊を散会させる方法といえるでしょうか? それとも、化学兵器戦のつもりなのでしょうか?」[2]
        2001年の初め以来、イスラエル軍部隊によってパレスチナ民衆に対して「謎のガス」が使用されという例は、このアル・ザウィーヤでの出来事ですでに10件以上を数える。私たちはそのガス弾の写真を持っている。病院で苦しむ犠牲者たちのフィルムも保存してある。さらにそれらの患者の治療にあたったパレスチナ人およびヨーロッパ人医師へのインタビュー記録もある。
        私たちは何百、いや恐らく何千の犠牲者がいると推測しているが、彼らのその後の運命についてはよく分かっていない。証拠があるにもかかわらず、未だに調査が行なわれていないのだ。
        イスラエルの生物・化学兵器開発は国家機密ではあるが、その存在は数十年前から指摘され分析されてきた。例えば1948年に起こったパレスチナの井戸や水道設備に対するチフス菌混入事件[3,4]から、1998年のF―16s機を利用した神経ガスの「農薬散布」[5]にいたるまで、イスラエルはCBW【生物化学戦】のための人員や散布手法の確立に、これまでも強い関心を垣間見せてきた。
        1992年には、米国からイスラエルへ神経ガスの材料となる物質を空輸するイスラエル航空747型機が、アムステルダムの住居ビルに墜落した。[6]
        サルマン・アブ・シッタ(ロンドンのパレスチナ協会会長)によると、信頼性の高いオランダの新聞NRCハンデルスブラッド紙が、その墜落の真相究明と同時にイスラエルの生物化学戦研究の中心地ネス・ツィヨナにあるイスラエル生物学研究所(IIBR)についての突っ込んだ調査を行なった。
        その結果、同紙が伝えたところによればIIBRには、米国の生物化学戦医療研究センターとの多くの「強力な連携」がみられ、さらに「米・英両国の細菌戦プログラムとの間の緊密な協力」、そして「ドイツとオランダとの生物兵器戦研究上の広範な共同作業」の痕跡を発見したという。
        またIIBRの研究者たちは、神経ガス生成を可能にする端緒となったアセチルコリン【神経伝達物質】に関する世界最先端の研究を公表している。またネス・ツィヨナの研究機関は「クリーンな」暗殺のための「検出されない」毒針銃を発明したともいわれている。[8]
        1997年9月、ヨルダンのフセイン国王がイスラエルのネタニヤフ首相に対しハマスが交渉を模索していると伝えたわずか2日後、ヨルダンに潜伏するモサド諜報員は、致死量に達するフェンタニル【麻酔薬】を用いて、ハマス最高幹部ハレド・メシェルの殺害を試みた。[9]
        そしてここ数年、イスラエルがパレスチナ民衆に対して謎の化学物質を実用化、または試験的に使用しているという噂が繰り返し聞かれるようになった。そして2001年2月12日、イスラエルがガザおよびヨルダン川西岸地区で、「新種のガス」攻撃を含む6週間の軍事作戦を開始したとき、それらの噂はついに実態を顕わにし始めた。
        その日、アメリカの記録映画製作者ジェームズ・ロングレイは、ちょうどガザ地区のハン・ユニス(第一次攻撃の現場)に駆けつけることができ、その午後から犠牲者たちを撮影し始めた。彼の受賞作「ガザ地区」では、イスラエルの化学兵器の赤裸々な真実
        ―
        ガス弾、医師、目撃者、そして数日間もしくは数週間の入院を必要とした犠牲者たちの恐ろしい苦痛の様子をカメラで追い、ドキュメンタリー化している。[10]
        その2月12日のハン・ユニス近隣一帯に対するガス攻撃は、後に起こる多くの同様な攻撃の典型ともいうべきものだった。
        ガス弾は地面に着弾すると、白黒二色の煤けた煙をもうもうと放出し始めた。そのガスには刺激性はなく【つまり催涙効果もない】最初は無臭だったが、数分後に甘く爽やかなミントのようなの芳香に変わったという。ある犠牲者はそのときの状況を振り返り、「よい匂いでした。もっと嗅いでみたくなるような、それを吸入すると心地よくなるような香りでした。」そして煙はしばしば「虹」のような色に変化していったという。[11,
        12]
        5〜30分ほどガスを吸い続けた犠牲者たちは急速に気分が悪化し呼吸困難に陥るようになった。そして焼けるような疼痛が彼らの胃や腸をねじり上げ、それに伴う嘔吐(しばしば吐血)、さらには全身的な発作およびきわめて激しい痙攣を引き起こした。
        その後数日間から数週間にわたってこの無慈悲な症状は続き、多くの犠牲者が震えと意識不明の期間を繰り返し彷徨い、ひきつけと嘔吐に悶え苦しんだ。パレスチナ人たちはみな肯いた:「これは私たちが今まで見たことのある何物にも似ていません。」[13]
        アル・ナセル病院へは「失神または痙攣」を伴う「発作と神経衰弱の特異な状態」であった40人が運び込まれた。そのうち16人のガス中毒患者は集中治療室に送られなければならなかった。医師たちは「イスラエルによって痙攣を引き起こすような何らかのガスが使用されたようだと指摘した」。[14]
        ガルビ難民キャンプでは32人がガス攻撃に晒されたあと「重傷者として治療を受けた」。アル・アマル病院のサラク・シャミ医師は、同病院が「2月12日以来、ガス中毒に苦しむ約130人の患者」を受け入れたと語った。
        [15]
        医療スタッフは「トゥーファ【ガザ北部】でのガス攻撃による見たこともないような症状」に愕然とした。患者たちは「上下に跳びはね、左右に身を揺らし、四肢をばたつかせたり振り回したりしていた」。そして「みな震えや発作に苦しみ、癲癇を引き起こしていた」。そのほかの者たちは既に無意不明だった。1〜2時間後に意識を取り戻すと、彼らも痙攣と嘔吐、見当識喪失と激痛に繰り返し襲われた。[16]
        翌2月13日、イスラエル軍は再びハン・ユニスでこの奇妙な新型ガス弾を用意していた。「1〜5歳ほどの多くの子供を含む」新たな40人以上のガス中毒者が、アル・ナセル病院とパレスチナ赤新月協会の病院に運び込まれた。[17]
        この事はニュースとなって報道され始めた。「パレスチナの安全保障機関は昨日の銃撃戦中にイスラエル軍が神経ガスを使用したことを非難した」とAFXニュースは知らせ、「イスラエル軍はその非難の内容を強く否定した」と付け加えている。[18]
        ボイス・オブ・パレスチニアン【ラジオ局】は、「これは国際的に禁止されている神経ガスであると専門家は信じている」と主張し、ガスを吸入した人々は「神経障害と吐血にみまわれている」と伝えた。[19]
        さらに次の日、ドイツ通信社【DPA】はアル・ナセル病院のヤセル・シェイク・アリ医師の言葉を引用して報じた:「イスラエルは、ひきつけと痙攣を引き起こすような強力なタイプの催涙ガスをパレスチナ人たちに対して使用しました」。
        DPAがさらに伝えたところによると80人以上のパレスチナ人がイスラエル軍部隊によって白い煙のガスが使用されたと証言しているが、イスラエルはそのような行為を否定した。[20]
        2月15日、さらに3発の毒ガス弾がハン・ユニスのキャンプ住居に発射され、「11人のパレスチナ民間人(ほとんどが子供)がガス中毒により窒息と痙攣に苦しんだ」とパレスチナ人権センター(PCHR)は報告した。[21]
        英国人記者グレアム・アッシャーはハン・ユニスの一般市民が「新しい形態の有毒ガス」によって「無力化」されたと書いている。[22]
        パレスチナ自治政府のヤセル・アラファト大統領は公式に「イスラエルの毒ガス使用を非難した」。IDF【イスラエル国防軍】は再度、否定の声明を出した。イスラエルの通信相ベン・エリーザーはハン・ユニスでのガス死傷者に関する様々な報告は「事実に反し、虚偽である」と述べた。パレスチナ自治政府のナビル・シャース国際協力相は、「分析のため、国際機関に」ガスのサンプルが送られるだろうと述べた。[23]
        しかしその結果は公表されていない。
        2月18日、ネベ・デカリム入植地近くのイスラエル軍部隊がハン・ユニスのパレスチナ人の住宅に4発のガス弾を撃ち込んだと伝えられた。その午後、さらにそれらの家々からパレスチナ人たちを強制的に立ち退かせるためにより多くのガス弾が発射された。
        PCHRは、「41人のパレスチナ住民(ほとんどが子供や女性)が窒息と痙攣に苦しめられている」と報告した。[24]
        PCHRの集計では、2月12日から2月20日の間に、238人のパレスチナ人が毒ガス攻撃によって身体に何らかの影響を受け、犠牲者のうちの27人が22日の時点でまだ入院中ということだった。[25]
        2001年3月2日、謎のガスはヨルダン川西岸地区アル・ビレの町中でも民衆に対して使用された。伝えられるところによればイスラエル軍兵士らは、「3週間前にハン・ユニスで使用されたものに似た強力な黒色のガス弾」を発射したという。[26]
        その24日後【3月26日】、ガザ市の東部でイスラエル軍はまたしても一種のガスを使用した。「そのガスは2月12日にハン・ユニスで最初に使用されたものと比較して、いくつもの類似点が見られたが」さらに違った症状をもたらした。この攻撃を受けたものは、少し遅れて腹痛を併発した。[27]
        3月30日、ナブルスの医療専門家らはイスラエル軍部隊がパレスチナ人デモ隊に対し、新種の毒ガスを使用したと報告した。[28]
        英国人記者ジョナサン・コックは、ベツレヘムにほど近いアル・ハデル村で同じ3月に起こった、学校の校庭を狙った毒ガス攻撃について報告している。ガス弾はスリマン・サラー君(13)がそこで遊んでいたときに彼のそばに落ち、「目撃者のいうところの見たことも無い黄色いガスの煙が彼の体を包んでいった」。この少年の発作を抑制し、かつ意識を維持するためには、大量の抗癲癇薬を投与しなければならなかった。
        彼の症状は「ガスの影響を受けてから5日後にやっと抑えられた。しかしサラーの父親によると、少年はその後もずっと胃痛、吐き気、眩暈および呼吸障害に苦しんでいるという」。[29]
        BBCテレビは2003年3月にイスラエルの秘密兵器に関する特集を組み、この一連の毒ガス攻撃を再調査し、次のように解説している:「イスラエル軍は新しい謎の兵器を使用しました。2001年2月に新種のガスがガザ地区で使用され、180人もの患者が激しい発作を起して病院に運ばれました...イスラエルは生物・化学兵器禁止条約に批准しておらず、未だにこの新しいガス兵器が何だったのか説明することも拒否しています。」[30]
        この一連の攻撃に関して報道された、犠牲者、目撃者および医療専門家のコメントに基づく私なりの素人的な分析で、謎のガスに起因する諸症状を33の項目に分類してみた。するとそれらのうち3項目以外のすべてが神経ガス中毒に典型的な症状と一致した。[31]
        カリフォルニア州立アーバイン大学で化学兵器戦に詳しいタレグ・ベイ博士は、ガスの芳香および発疹については戸惑いもあるものの、報告されている症状は「全般的に神経ガス中毒の症状ときわめて一致する」とシカゴ・リーダー誌に述べた。[32]
        2003年10月9日の記事の中で、ジェニファー・ローウェンステインとアンジェラ・ガフは「イスラエルが使用しているガスの正体は何か?」という疑問をあらためて提示した。そして残忍な攻撃によってイスラエルのアシュケロン刑務所に捕らえられたパレスチナ人囚人ムハレス・ブルガルの話を紹介している。
        「警備隊は混雑した群衆を押し分けるようにして、ある種のガス弾を2発投げ込みました。14人の逮捕者のうち数人は意識を失っていました...そのガスの効果は、激しい筋肉の痙攣とともに呼吸が不能になってゆくという壊滅的な衝撃を我々にもたらしました。」[33]
        その2日後パレスチナ・モニターも、「イスラエル軍はラファで、アダムサイト【砒素系催吐剤】と思われる黒煙を含んだガス榴弾を発射したが、このような攻撃は国際法で禁止されている。またそのガスは呼吸困難を引き起こし、神経系にも影響を及ぼすので、医療当局はガスを回避するよう人々に強く呼びかけている。」と伝えた。[34]
        PCHRが同じ日に報じたこれらの記事の明白な情報源は、何らかの理由で利用できなくなっている。[35]
        10月14日、目撃者であるローラ・ゴードン記者は、「軍がある種の神経ガスを初めてラファで使用し、何日間も続く発作を人々に残した」と書いている。[36]
        【冒頭で紹介した】ごく最近のアル・ザウィーヤでの毒ガス攻撃の後も、「占領イスラエル軍が、神経痙攣を引き起こす不法な物質を使用したことにより、その犠牲者をナブルスの病院へ移送した例がいくつもある」と町の当局者はアル・アイヤーム紙に語った。[37]
        パレスチナ国際報道センター【IPC】はアル・ザウィーヤの職員の話や公式な情報にもとづき、次のように伝えている:「4日前にイスラエル軍が発射した催涙ガスを吸い込んだ人々は、まだそのガスの影響に苦しんでいます...それら多くの市民は急な発作に加え、意識不明や部分的な記憶喪失を引き起こしました...3時間ごとに奇妙な痙攣が襲ってきて...4日経った今もなお、激しい関節の痛みや吐き気に苦しんでいます。目撃者たちは、イスラエル軍兵士らが空になった使用済み催涙ガス弾を回収することにとても熱心だった、とそのときの様子を振り返ります...」
        またジャーナリストなどがIPCに伝えたところによると「そのガスは、彼らが今まで見てきた如何なる催涙ガス弾とも異なる色を発し、匂いも違っていた」という。[38]
        IMEMC【国際中東メディアセンター】によれば、「このガスを吸い込んだデモ参加者のうち数十人に断片的な記憶喪失がみられ、バッサム・アブ・マディ医師は、多くの者たちがひどい呼吸困難と脚や腕の筋肉の攣縮にみまわれたと語った。目撃者たちは、ガスは赤褐色を帯びていて不思議な匂いがしたと話した」。
        さらに追加された記述でIMEMCは、「抗議者たちは催涙ガスとは似ていないガスで攻撃され、それを吸い込んだ人々はいくらかの記憶喪失を起こし、他にも神経ガスの場合に表われるいくつか症状を示した。しかし現場から採集されたガス弾を検査するための研究機関がないため、このことはまだ医学的に立証されたわけではない」と締め括っている。[39]
        アル・ジャズィーラは、ヘブロン大学化学科教授アウニ・ハティブの見解を掲載した:「新しい症状 ―
        特にザウィーヤ村郊外とナブルス南西部で多くのパレスチナ人抗議者たちが経験したような凄まじい痙攣など ―
        は、イスラエル軍が、通常の催涙ガスと化学兵器との間に位置付けられるような新概念の化学物質を使用していることを示しています」。[40]
        イスラエルによるパレスチナ民間人に対するきわめて有毒な化学物質の度重なる使用は、もはや「公然たる秘密」となっている。私たちが一致協力して事実を認定し、かつイスラエルに責任を問うまで、このような攻撃はいつまでも繰り返されるに違いない。これまでのところ国際的な人権団体も蓄積されている証拠をずっと黙殺してきた。
        何時になったら専門的な調査団がこれらのガス弾を押収し、検査を始めるのだろうか? なぜジェームズ・ロングレイのように犠牲者や医者およびより多くの目撃者を取材し、ドキュメントタリーを作成しようという者がもっと現れないのだろうか?
        今の世界では、ある国に対しては、単に化学兵器の保有の有無が国際的な懲罰の口実となる一方で、別の国に対しては、なぜ民間人に向けた化学兵器の使用が、群衆を抑制するための方策としては「過剰であり遺憾」だという程度で片付けられてしまうのだろうか?
        私たちの沈黙により、パレスチナ人たちは毒に冒され続けている。

        Sources(情報元):

        1. One Israeli, one Palestinian arrested and 40 wounded in anti-wall
        protest, International Middle East Media Center, 6/14/2004.

        2. Sharon Praised While Wall Construction Continues, Gush Shalom,
        6/11/2004.

        3. The Jews of Iraq by Naeim Giladi, The Link, April-May, 1998, American
        Middle East Update.

        4. Traces of poison by Salman Abu-Sitta, Al-Ahram Weekly Online, 27 Feb.
        - 5 March 2003.

        5. Israeli WMD - Israel's Weapons of Mass Destruction, by Neil Sammonds,
        ZNet, 10/11/2002.

        6. ibid.

        7. Traces of poison by Salman Abu-Sitta, Al-Ahram Weekly Online, 27 Feb.
        - 5 March 2003.

        8. Israel's Anti-Civilian Weapons by John F. Mahoney, January - March
        2001.

        9. Diplomatic Struggle Follows Bungled Assassination Attempt in Jordan,
        New York Times, October 15, 1997.

        10. Gaza Strip, James Longley, producer 2001.

        11. The Israeli Poison Gas Attacks: A Preliminary Investigation, James
        Brooks, Vermonters for a Just Peace in Palestine/Israel, January 8,
2003.

        12. Selected Interviews, Gaza Strip by James Longley.

        13. ibid.

        14. Israelis Kill 14-year-old, Assassinate Arafat Bodyguard, IANA
        Radionet, Islamic Assembly of North America, February 13, 2001.

        15. Israeli Army Fires Highly Toxic Quantities of Tear Gas at Civilians
        in Khan Yunis, Gaza, Palestine Monitor, February 15, 2001.

        16. Selected Interviews, Gaza Strip by James Longley.

        17. Palestinian Centre for Human Rights (PCHR) Weekly Report on Israeli
        Human Rights Violations in the Occupied Palestinian Territories, Feb. 8
        - 14, 2001.

        18. AFX News Limited, AFX European Focus, February 13, 2001.

        19. Selected Interviews, Gaza Strip by James Longley.

        20. ibid.

        21. Palestinian Centre for Human Rights (PCHR) Weekly Report on Israeli
        Human Rights Violations in the Occupied Palestinian Territories,
        February 15 - 21, 2001,

        22. Unprepared for the worst, by Graham Usher, Al-Ahram Weekly Online,
        Feb. 15 - 21, 2001.

        23. Arafat accuses Israel of using poison gas, CNN Asia, February 16,
        2001.

        24. PCHR Weekly Report, Feb. 15 - 21, 2001.

        25. ibid.

        26. Palestinian Centre for Human Rights (PCHR) Weekly Report on Israeli
        Human Rights Violations in the Occupied Palestinian Territories, March 1
        - 7, 2001 (contains typographical error incorrectly listing incident as
        occurring "Friday, February 22").

        27. Palestinian Centre for Human Rights (PCHR) Weekly Report on Israeli
        Human Rights Violations in the Occupied Palestinian Territories, March
        22 - 29, 2001.

        28. Palestinian Centre for Human Rights (PCHR) Weekly Report on Israeli
        Human Rights Violations in the Occupied Palestinian Territories, March
        29 - April 4, 2001.

        29. Vale of tears: Tear or poison gas? by Jonathan Cook, Al-Ahram Weekly
        On-line, 5 - 11 April 2001.

        30. Israel's Secret Weapon, transcript, BBC, March 17, 2003.

        31. Symptoms - The Israeli Poison Gas Attacks: A Preliminary
        Investigation by James Brooks, VTJP.

        32. Gas Attack/What Was It?/News Bites, by Michael Miner, Chicago
        Reader, August 23, 2002 Reader ArchiveoArticle: 2002/020823/HOTTYPE

        33. What gas is Israel using? by Jennifer Loewenstein and Angela Gaff,
        Electronic Intifada, 10/9/2003.

        34. UPDATE: Israeli invasion of Gaza refugee camps leave 7 dead and 65
        injured meanwhile strict lock down of Palestinian territories continues,
        Palestine Monitor, 10/11/2003.

        35. PCHR press release index 2003.

        36. Eyewitness account of the invasion of Rafah by Laura Gordon,
        International Middle East Media Center, 10/14/2003.

        37. "This damned, racist wall" by Omar Karmi, Palestine Report,
        6/16/2004.

        38. Israeli Sources: IOF Uses Chemical Weapons Against Palestinian
        Demonstrators, International Press Center, 6/13/2004 [erroneously refers
        to Gush Shalom as "Peace Now"].

        39. Nonviolence Protestors managed to halt the construction,
        International Middle East Media Center, 6/16/2004.

        40. Palestinian resistance leaders killed, Al Jazeera, June 26, 2004.

        - James Brooks is a writer, activist, and volunteer webmaster for
        Vermonters for a Just Peace in Palestine/Israel.

        (訳=ファントムランチ 「阿修羅」HPより ※文中【 】内の注釈は訳者による)

        原文:
        Online Journal
        http://onlinejournal.com/Special_Reports/070904Brooks/070904brooks.html
        Electronic Intifada
        http://electronicintifada.net/v2/article2900.shtml
 
 
 

        【関連サイト】
        Israel's Secret Weapon (BBC News)
        Israel considers protesting BBC show on 'secret weapons' (Haaretz)
 
 
 
 
 
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