ラインハルト・ボンケによって「死者が復活!?」

それは、ほんとうか?

ー怪しい復活話ー
                        サンディ・シンプソン著

 


 

ラインハルト・ボンケ

この記事は、ラインハルト・ボンケによる、CfANサイト上のダニエル・Ekechukwuの証言、およびカリスマ通信社の話によるビデオ「死者が復活!」に対する最初の反応です。ラインハルト・ボンケの背景に関する詳細については、この後ここに記述します。この件、進展する度に、私達は、この主張を調査し、ニュースをあなたにお届けするつもりです。

以下は、カリスマ通信社による記事です。

CHARISMA NEWS SERVICE Wed, Feb 20, 2002 Vol. 3 No. 231

カリスマ雑誌の編集者から日々の最新ニュース
今日のニュース
解説はアンディ・ブッチャー

「死と診断されたナイジェリア人、
しかし彼は福音伝道者の集会で数日後に復活した!」

今日の「ラザロ」のドラマチックなドキュメンタリーは国際的な福音伝道者ラインハルト・ボンケによって報告されています。30年の間アフリカで改革運動を導くこのドイツ人伝道師は、ダニエル・エケチュク(Ekechukwu)の明確な復活は明白な文書により十分に裏付けられているものなので、誰一人この報道に心を動かされない人はいない!と語りました。

「すべての国にキリストを」(CfAN)の働きのためボンケは、ナイジェリアの牧師Ekechukwuの証言を45分のビデオで公開し、また死んだと診断されて防腐処置剤の注射をされた人が、どのようにして、ボンケの集会において3日後に復活したかをそのウェブサイトで報告しました。

Ekechukwuの妻は、夫が自動車事故で致命的な負傷を受けた後、神が彼女の夫に命を返されると全く確信していたので、その地域の死体仮置場から特別な許可を得て、彼の死体を、ボンケが説教していた教会に持って行きました。

そこで、牧師たちが棺に横たわっているEkechukwuを持ち上げました。驚嘆すべきことは、彼らが祈った時に、その人が息をし始めたことでした。CfANビデオには、体が動きはじめて、その後、彼の体が持ち去られた死体仮置場に戻るEkechukwuの映画フィルムを含まれています。

「死者が復活!」と報告し、サブタイトルを「21世紀の復活ストーリー」としたそのビデオでは、Ekechukwuが死んだと証明した医師の1人と葬儀屋のインタビューが行われ、彼らの1人はビデオチームに、「それは衝撃的です」と語ります。
「死んだ人に会うなんて、一度死んでいて、今、生きている、それは非常に衝撃的です。神に、すべての栄光を帰すべきです」

妻であるNneka Ekechukwuは、夫が去年の11月の事故の後、死んだと宣言されたその時に、彼女は、最早これ以上の不幸を被らないであろうという、神が彼女に与えた約束を覚えていたと語ります。
「私は言いました。これは起こりえないことです。私は、再び神を証しするために何かをしなければなりません。」

事故の3日後に、Ekechukwuの死体は棺に入れられオンティシャにある教会に運び込まれました。そこでは、ボンケが説教していました。死体はその棺から取り出され、教会の会議センターのテーブルの上に置かれ、何人かの牧師が、祈りはじめました。
年長者の牧師パットNwachkuw Sr.はCfANドキュメンタリー作成者に、教会のメンバーがEkechwukuの復活について知った時に、松葉づえをついていた女性はそれを捨て去り、走り始め、彼女の夫は神に彼の罪の赦しを願うべく教会の祭壇に向かって走り出しました。

Ekechukwuは、彼が救急車で病院に連れて行かれる時に、CfANによってインタビューされ、彼は2人の天使によって迎えられ、天国に連れて行かれたと語ります。そこで、彼は、多くの人々が白い衣を着て、歌いつつ神を賛美しているのを見、そして、彼は地獄に連れて行かれたと語ります。

天使は彼に、彼が帰る「別のチャンス」がある、それはあなたには、ラザロに対して金持ちが要求したこと--地獄へ入りそうな、まだ生きている人たちに警告するように-というメッセージがこの世代に与えられたと言いました。Ekechukwuは、彼が、この世代への最後の警告を与えるために生き返ることができたと証言しました。

ビデオについての論評の中で、ボンケは、その証言--ニジェールの新聞の中で報告されています--が「断固とした信仰とイエスの奇跡の力」と題していたと伝えています。彼は、Ekechukwuの話は、「天国からのしるし」であると言います。

CfANサイトから全文を発表するよりも、以下の場所でそれを読むことができます:

http://www.cfan.org/offices/usa/testimonies/resurrection/page1.htm

------------------記事終わりー

明らかに怪しげな、多くの事がありますが、上記の話においてだけでもいくつか誤りがあります。この件、さらなる調査は必要ですが、私は変だと感じています!

<疑問?>
(1) CfAN英語・ボンケ・サイト上で死亡診断書は非常に読みづらいのですが、名前は「ダン・エケ牧師」と読めます。ここに、私達が得たよりよいコピーがあります:
<写真>

どんな教会を彼は牧しているのでしょうか?詳しい調査の後、ダニエル・Ekechukwu(ダン・エケ?)は実にナイジェリアのオンティシャ・パワー礼拝堂福音教会の牧師だということがわかりました。この事実の故に、この件に関しては非常に明確な共謀の可能性を考慮する必要があります。

これは大変な偶然の一致ではないでしょうか?ボンケを含むナイジェリアの教会の牧師が自動車事故に遭い、死に、そしてボンケによって復活した、と申し立てられているわけです。これはボンケの働きを宣伝するためのスーツの下に悪だくみを隠した、非常に適切な出来事と言えないでしょうか?

(2)この奇妙な事件の明白ないきさつは以下のようでした:

(a)救急車で事故現場から運ばれ

(b)ボロミュオにある連邦医療センターに運ばれたこと。そして、ダン・エケがこのことに抗議し、自分は故郷の病院に連れて行かれたいと言った後、彼はその疑わしい状況の中で、非常識な要求を通し抜きました。

(c)そして彼はオウェリ地域病院に1時間半から2時間かけて、でこぼこ道の中を車で運ばれ、エケのかかりつけのホームドクター(医者)をわざわざ捜しているのです。

(d)病院の近くに住んでいたダニエルの叔父(オコロンコ・インマヌエル)の医師ジョシー・アヌエブニサによって「死んでいる」と宣言されるために、ダンは再びユーニスのクリニックに移動しました。なぜ死亡診断書は、オウェリ地域病院の「医療スタッフのメンバー」(英語CfAN/カリスマの話)または「医師」(ドイツCfANの話)によって与えられなかったのでしょうか?一体彼は本当に死んでいたのでしょうか?彼はその後

(e)再び彼の父の家(彼はモルモン教徒)に行き、

(f)イケドゥル総合病院死体仮置場に輸送されます。その後、そこから彼は

(g)ボンケの集会に連れて行かれています。結果として、この男は実にナイジェリア国の一周ツアーをしたわけです!

(3)彼の妻は、彼のこの長い「ツアー」における2番目の停止地点、ボロミュオにある連邦メディカル・センターに呼び出されました。彼がメルセデスの車の中で事故にあった時に、彼女は彼と一緒にいたのでしょうか?あるいは、彼女は、オンティシャにある彼女の家から1時間半から2時間もの旅を一緒にする必要があったのでしょうか?どちらにせよ、なぜこの事がこの件においては言及されないのでしょうか?

(4)彼が防腐処置剤の注射をされた時、彼が死んでいなかったならば、それは彼を殺すことになるでしょうか?文献によると、必ずしもそうではないのです。防腐処置剤は現在、マリファナで緩和され、それがビジュアルな、幻聴、幸福感、無敵の感覚、および苦痛緩和の増大をもたらすので、麻薬常習者によって使用されているのが現状です。最高水準で6時間から3日間続きます。

これは彼の夢の原因であるのかもしれません。それは、防腐処置剤(またはその他の「不愉快な物質」?)が、彼を恍惚に陥れて、苦痛を緩和し、そして、彼が最終的に巡り巡って遂に教会に辿り着かせたのかも知れません。彼は別の何かを注入されたのえしょうか?

(5)CfANの棺の写真は、それらの記事の中で主張されている様な、「封印された棺」ではないことを示しています。

彼が封印された棺に置かれた状態ならば、たとえ、少量の防腐処置剤を注射されたとしても、彼の体は2〜3日の旅程で腐乱したことでしょう、それはひどく臭ったことでしょう!しかし、それに関する言及が全然ありません。しかし、棺が封印されておらず、彼が生きていて、ある強直症の状態であったならば、彼が死体仮置場から教会までの間、その中で呼吸していたことはあり得そうです。また、この棺のサイズが非常に小さいのに注目してください。この大きい人物が、ここに描かれる様な小さな棺に納まるでしょうか?

(6)司教の息子、パウロは死後硬直についての権威なのでしょうか?もしそうでなければ、これは、ボンケが、「センセーショナルに表現されている」と主張するこの話から除外されるべきでした。それにもかかわらず、CfANサイトの上の記事というタイトルは「死後硬直死体から復活した人へ」となっています。

(7)なぜこの(自動車事故が原因で死亡した)ダニエルには明らかなどのような傷跡も結果としてないのでしょうか?申し立てによると彼の頭は車のフロントガラスにぶつかり、これを壊しているというのですが?次の疑わしい写真「甦った死者」に、彼の頭がフロントガラスを通り抜けたという何らの証拠も(痕跡も)全く見あたりません。

<写真>

事故以前とその後、死体公示所、または疑わしい教会における復活という一連の流れの中で、頭部損傷に関する言及が全然ありません。なぜでしょう?

(8)ベニーヒン・ショーで、ボンケは、彼ら両者の働きを宣伝するために、この「死者復活」の物語りを使いました。それが起きたとき、ボンケ自身さえいなかったとまで申し立てるほどです。また、彼の妻を除いてダニエルのために祈ったアンヨネの前で、それは起こったのだと。

事実、ボンケとヒンの両者は、「奇跡の疑問」という番組で彼らのショーを2001年4月15日に放映したHBOによって酷評されました。この二人は「信仰治療師」という名の詐欺師として暴露されたので、ベニーヒンのショーの中で、自分たちを立証しようとして、躍起になっています。そのショーの中で、ボンケは、死者の復活は神の栄光であると語りつつ、ボンケが死者からダニエルを復活させたと主張し、以下の新聞記事を取り上げました。

<写真>

これは栄光を主に帰しているでしょうか、それともボンケに与えていますか?ボンケがこの出来事と関係がなかったならば、なぜ彼は、彼の働きを正当化するためにそれを使うのでしょうか?彼らが、「油注がれている」ボンケのいる所に単にダン・エケを持ち出すことで、彼が復活をもたらしたと主張するならば、なぜ彼はは無数の他の死をもたらすのでしょうか?

ボンケとヒンの大会で大勢の人が死んでいます。多くの人がボンケの大会で死んでいるということを以下のAllAfrica.comの記事でご覧下さい。
http://allafrica.com/stories/200202260471.html
http://allafrica.com/stories/200201270072.html
http://allafrica.com/stories/199910180198.html
http://allafrica.com/stories/199910130141.html
http://allafrica.com/stories/199910070143.html

2000年のベニーヒンによるナイジェリア大会において、イエス・キリストが肉体を取って彼と一緒に現れステージに立つと公言した後、この光景が演じられることによって証拠となるはずのその大会でも、多くの人が死んでいます。
 

バンクーバー サン 2000年5月4日

「奇跡のいやし主を待っていた、4人のケニア人死す」
2人の幼い子供を含む犠牲者は、来訪中のアメリカ福音伝道者によって治療されることを望んでいました。

ナイロビ
水曜日二人の子供を含む4人のケニヤ人が、来訪中のアメリカ福音伝道師から、奇跡の癒しを待つ間に、宗教大会において死亡したと、新聞は述べました。警察は、ケニヤタイムズに対し、4人はケニヤの首都で日曜日に開かれるベニーヒンの奇跡大会で癒されようと、病院から出たが、ヒンが彼らのために祈る前に死にました。死亡したのは4ヶ月になる女児と3歳の少女、二人とも心臓病で苦しんでいたと言われます。アメリカの説教者を見ようと木に登って落ち、顎をひどく損傷した人を含めて10人がひどい怪我をしました。その説教者は、彼の二日間の週末集会に100万人を集めるだろうという前宣伝がありました。ヒンは定期的に米国を横断し膨大な数の聴衆に説教し、彼のショーは毎晩ケニア地域の宗教放送のチャンネルで放送されています。エイズから盲目迄に及ぶ病気からの奇跡治療を約束する伝道師は、ケニアのように医療機関の届く範囲の外にある多くの一般の人々や、生活水準が何年もの間、徐々に低下していた国で、近年ますます人気となっています」

実のところ、ボンケは、過去に彼の集会で死んだ人々について起きた多くの訴訟を抱えています。この「死者の復活」事件は、彼が絶望的になり、自分自身を立証する必要があった時に起きています。このことはこの話全体に疑惑の影を投げかけます。また、(ナイジエリアの様な
未開の地域ではこの種の復活話をよく聞くのに)病歴参照がその筋の権威が容易に行なえるアメリカにおいて、なぜこの種の「死者の復活」が一件も起きないのでしょうか?なぜこれらの男たち(信仰治療者)は病院と死体公示所以外のところでしか(死者を)助けることができないのでしょうか?彼らは2001年9月11日、どこにいるのでしょうか?

誤り

Ekechukwuの天国からの臨死体験は明らかに非聖書的です。このことが、私にこの出来事全体を疑いを抱かせたのです。なぜなら、以下のメッセージをダニエルが人類に配達する目的を持っていたからこそ、彼は生き返ったといわれているからです。

「彼(ダニエル)は2人の天使によって歓迎されて、天国に連れて行かれました」。そこで、彼は、多くの人々が白い衣を着て、歌いつつ神を賛美しているのを見、そして、彼は地獄に連れて行かれたと言います。

天使は彼に、生き返る「別のチャンス」を持っていて、ラザロへの金持ちの要求--地獄のまわりでまだ生きている人たちに警告するように--その使命をこの世代に対して与えられたと言いました。
Ekechukwuは、彼が、この世代への最後の警告を与えるために生き返ることができたと証言しました。

(この話におかしな点は多いですが)まず第一に、クリスチャンの牧師が天国に連れて行かれた後、地獄に連れて行かれるものでしょうか?地獄とは、新生していない者の行くところではないでしょうか?ラザロも地獄に行きませんでした。もしこのダニエルが地獄に行ったとして、なぜ戻って、すでに神の言葉によって警告されているメッセージを更に与えるという第二のチャンスを神が与える必要があるのでしょうか?もし、彼が地獄に行かなかったのなら、彼は嘘をついているか、あるいは敵に惑わされているのです。
次に、(聖書を読むなら)ラザロに対する要請は受け入れられなかったことを思い出すべきです。地獄にいるだれ一人として水を飲めず、また救われることはありません。
第三に、聖書にある地獄の警告は強烈で一貫した教えです。福音のメッセージは、天使がある人に地獄の旅を(と主張しています)させなくても、人々が信じるために十分ではないのでしょうか?それは(地獄への旅は)聖書で一度も起きていない出来事です。もし、そうでないのなら、神は地獄から人々をすべて連れ出して世に遣わすべきです。神はこの世代に対し私たちが何を警戒せよと言われているでしょうか?それは、特に指定されてはいません。もし、その警告が地獄についてであれば、この警告は「すべて」の世代に対する警告です。

私が(このことに対して)疑いを抱くのは、これがもし真正な幻とするなら、
(それは、もっとも大事なことがらに対する警告を含むべきだということです)神が、私たちに(もっとも)警戒させることは、教会の中にある背教であり、(そして)ラインハルト・ボンケのような偽りの教師やベニー・ヒンのような偽りの預言者から遠ざかれという警告でしょう。しかし、そのような警告は(この幻の中)にありません。かえって、これらすべての出来事は、ボンケの働きをますます促進するために作られ用いられているのです。さらにそれ以上の惑わしへと弾みがつき、その偽りの教師に従う人々の裁きへと続きます。

ダニエル・Ekechukwu が生き返ったことを、私たちは感謝できます。しかし、もし彼が死んでそして生き返ったのなら、それは、ラインハード・ボンケや、オンティシャ教会のスタッフ、さらにベニー・ヒンとは関係ないものです。

私達の事実をまっすぐにしておきましょう!

私が、ダニエルEkechukwuに言うことができることは以下のことがすべてです。
神が死者からあなたを起こしたならば、そのあなたの(立派な)信仰が、背教と死の大きな保持者であり、健全な教義といのちを持たない、偽りの教師と偽預言者につきまとうことによって難破し、破壊しない様にしてください。
記憶しておいてください。
自分の人生を成功させようとして、結局、魂を失うことにならないように!

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