#今は世界支配の総仕上げの段階

「またあなたの民の内のあらくれ者が、みずから高ぶって事をなし、幻を成就しようとするが失敗するでしょう」ダニエル書11:1〜4世にユダヤ陰謀論とそれを非難する説とがある。私はそのどちらも間違っていると思う。まず陰謀論はユダヤ人全てにその責任を負わせている。しかし、すでに見てきたように迫害され苦しみ続けたユダヤ人の大多数は何の罪もない平几な一般市民であり、彼らは平和で静かな一生を送りたいだけなのである。バレスチナの地に帰りたいという希望だって全く自然な彼らの深い信仰と人間本来の望みであった。では、従来バレスチナに住んでいた民族の事はどうするのかと問われると確かに問題はある。

しかし、まずその問題は実際よりかなり誇張されている。もともとバレスチナにははっきりした国家などなかった。また、その土地を有効に活用し生産的な国土を作る意欲も方策もない、ほとんど組織化されていない遊牧民がいただけである。おそらくイスラエルはその様な素朴な民衆だったら共存する事にやぶさかでなかったであろう。しかし、そこに僧悪と偏見を持ち込む支配階級があった。彼らは世界を注目させ自分たちを際立たせるためにここに紛争を起こしたかったのだ。いわゆるバレスチナ難民は実際はそのような思惑と計算によって作り出され、見せ物にされ、長びかされ、洗脳された、気の毒な大衆である。このように言うとお前はおかしい、ユダヤ人に洗脳されていると言われるだろう。ところが次の意見を言うとユダヤ人に
は、反セミチズムのナチス的発想だと言われるに違いないのである。

ユダヤ陰謀論に反対する人々は、ユダヤ人は全員が無垢で虫も殺さず、陰謀など考えもつかない優しい人々だと言うのである。とんでもない。旧約聖書を読むがいい。ユダヤ人も他の民族同様に陰謀も計れば邪悪な奴もいる。要するに全く普通の人間集団なのである。だから自衛のためなら陰謀も考えるだろう、殺しもするだろう、やらなければやられるのだから。ただ、の陰謀があまりにも巨大であるために普通の人間の目には入らないと言う事なのである。パーゼルでの表のシオニズムと呼応して、影のシオニズム、ネオ・メシアニストの働きも活発化した。

テオドール・ヘルッルはその事を知っていたのか知らなかったのかは分からない。ただ、彼のユダヤ人国家建設という大事業には当然莫大な資金が必要であり、そのためにはすでに途方
もない富豪となっていたユダヤ人ロスチャイルド家の資金援助が期侍された。しかし、度童なるヘルッルの要請に対してロスチャイルド家は決して良い返事をしなかった。ヘルッルはその日記に「この石頭たちと交渉するのはどんな奴だろう」と嘆いている。本来なら世界に並ぶもののないこの財閥が、真っ先にイスラエルに移住すべきではないか。しかし未だにロスチャイルド家はイスラエルに移住していない。

それもそのはず、ロスチャイルド家こそこのネオ・メシアニストの首謀に違いないのだ。ネオ・メシアニストたちが頻繁にロスチャイルド家に出入りしていたことはよく知られているのである。その中には例のアダ・ヴェイスハウプトも入っていたに違いない。そして彼らはイルミナティを形成してフリーメーンンを操り、ありとあらゆる事を始めた。それらの細かい内容については他に沢山の本があるのでお読みいただきたい。幸な事に、日本はまだ彼らの制約が少ない国であるからかなり充実したものがある。しかし、なぜか本当に良い本は絶版になるか、似たような題名の本がでるか、著者が死んだり、筆を折ったり、書店で手にはいりにくい。

ただここでどうしてもおさらいしておかなければならない基本的な彼らの働きがある。それらのほとんどは読者がまさかと言うに違いないものばかりである。しかし、すべてに証拠があるとだけ申し述べておく。まず、フランス革命、ロシア革命、アメリカの建国、日本の明治維新、一九世紀以降のほとんどの戦争、資本主義、共産主義、経済恐慌、歴代ァメリカ大統領、ァメリカ連邦準備制度理事会(FRB)を初めとする財界、ヨーロッバの王室と政財界、CIA、イギリスの惜報機関などは昔も今も彼らの作り出したものかまたは密接なかかわりあいがある。

この中には全く相対立するように見えるものもある。しかし、実際には下の水脈は同じである。これをフリーメーソンの両立て主義というのだそうだ。そして今やその総仕上げとも言うべきEC、大ヨーロッパ帝国の建設が始まっているのである。今やヨーロッバはあのインディ・ジョーンズの父のように、その精神的支柱だったキリスト教を拾てイルミナティを得ようとしている。もう一つのシオニズム運動はすでにアメリカとヨーロッパを支配した。

間もなく世界を支配するだろう。これからのスケジュールは決まっている。そこにはあのゴグの戦乱の後に、中東の雄として台頭したイスラエルとの確執がある。そして、再建なったェルサレム神殿に世界の帝王、反キリストが入り自分を神だと宣言するとき世界は
本当の終末を迎えるだろう。