#エホバは誤読でものみの塔はユダヤの手先

ひところ若者たちの間でヒランヤなるものが流行った。それは正三角形を二つ向かい合わせに童ねたいわゆる六角星の事で、ユダヤ人はこれをダビデの星と呼び、現在のイスラェル国旗にも使われている。
しかし、ダピデがこのような紋章を使ったという記述は聖書には全くないので、恐らくユダヤ人の伝承であろう。また、これをヒランヤと呼ぶようになったのはいつの頃からだろうか。ヒランヤとは恐らくヒラムヤーの事であろう。それは「ヒラムはヤハウェである」という意味になり途方もない冒涜のことばである。ヒラムは神、それも唯一全能の神だというのだから正にフリーメーソンの思想そのものである。もともとユダヤ人の名前にはヤーという神の名の短縮形がよく用いられている。

例えばネヘミヤ、エレミヤ、アザリヤなどである。これらはそれぞれ「ヤハウェは慰め」「ヤハウェは高き方」「ヤハウェは保護者」という意味である。また、いわゆるイェスとはギリシャ読みで、ヘブル読みではエホシヤまたはョシュアの事であり、この場合は「救い主なるヤハウェ」または「ヤハウェは救う」と言う意味になる。その点からも人類の救助者はヨシュア
すなわちイェスという名である事は定まっているのである。ヤハウェとは「在りて有るもの」という意味でYAHWEHと現す。これはモーセがエジプトからイスラエル民族を解放するための指導者として、シナイ山で神から任命を受けた時に、モーセがあなたの名前を教えて下さいと質間したのに答えたもので、言わば聖書の神の国有名詞、本名である。

ユダヤ民族はこれを非常に尊い名と考えた。それはモーセの十戒でこの名を「みだりに唱えてはならない」と戒められたからである。そのために聖書を朗読する時この名の所だけ沈黙するか、アドナイという神の一般名詞の音を用いたと言われている。

もともと聖書は書記の手により筆記して継承された。これを写本と呼んでいる。その
際、筆記の便のために母音を書かないで子音だけを書いた。そのためにヤハウ工はYHWHという四文字で書き表された。この四文字を特にテトラグラマトンと呼び最も聖なる文字とされた。ところでこの四文字は長い間発音されないうちに、いつしか本当の読み方が分からなくなってしまったと言われている。しかし、やはり不便だと言うわけで一二世紀ごろ、ユダヤ教の教師(ラビ)たちはこのアドナイ(adonai)の母音aoaiをつけてYaHoWaHと呼ぶようにした。

しかし、どうもそれではもともとの名ヤハウェに近いというので最初のaをeに変えエホパと呼ぶ事にしたと言われている。宗教改革のころからキリスト教会でもこの名が用いられるようになり、一般に定着してしまった。しかし、これは明らかに誤読であり、しかも意図的に誤って読まれているのである。我々の名字でもその子音に勝手に母音をつけたら全く違った名になるのだから、この呼び方は改めなければならない。最近ではキリスト教会でもエホパと言う呼び名を使わなくなっている。それは例のものみの塔「エホパの証人」がこの名を「聖なる名」と
して盛んに用いるからでもある。聖なる名なら正しく呼んだ方がいいだろうに、エホバに固執するのはもともとこの宗教がユダヤ教的である事の証拠でもあるだろう。