#どんなに尽くしても意に反したら消される

フリーメーソンはその構成員の中には大量の非ユダヤ人を含んでいる。むしろ非ユダヤ人の方が多いろう。そしてそれらの異邦人はフリーメーソンが世界制覇を目指す集団だなどとは思っても見ないかも知れないのである。多くの異邦人はそれはかなり風変わりで、退屈しのぎには格好の、有閑階級の団体だと思っていることだろう。またこの団体に属した途端に、銀行の融資がスムーズに運び、いろいろな利権が与えられることに有頂天になっているのかもしれない。しかし、それが実は周到に用意された彼等の計画だと言う事はちょっと調べてみるだけでも分かるのである。

「我々は、非ユダヤ人を欺かんがために、『虚偽の国家論』を考案してうまずたゆまず、それを彼等に吹き込み、寸時も彼等にその裏面を察知する余裕を与えなかった。かくのごときやり方をした理由は、我々が『国家崩壊、世界革命』の宿望を達するにしても、世界各地に散在している我々ユダヤ民族のカでは真すぐな道を辿って来るには荷が重すぎたので、あえて回り道を選んだのである。これがすなわちメーソン秘密結社を組織した所以である。そもそもメーソン結社が何を目指しているのか、はたまた目的達成後における我々ユダヤ人の実施せんとする理想について、多くの非ユダヤ人は知っていないばかりでなく、自分の国家に一大重大事が襲っていることさえ気がつかぬ。

彼等は只ただ我欲一点張りで、眼中には国家も社会も無いからである。彼等の思想は、自発的に生まれたものでなく、我々によって、永年吹き込まれていることに徴しても明らかである。非ユダヤ人がメーソン結社に加入するのは好奇心からか、あるいは結社のお陰で何か旨い汁にありつかんとするためか、または公衆の面前で懸河の弁を揮い、無稽な空想を吐露する機会を得んがためである。しかして彼等は演説の成功と、我々が与える拍手を渇仰している。我々は故意に彼等の演説を成功させるが、それは彼等の自負心を利用するためである。

自負心がある時は、自説は譲らず、他人の説は容れることが出来ないと自信しきっているから、かえって乗じやすく我々の意見を注ぎ込むにはもってこいである。非ユダヤ人が自負心に慢じきっている時は、いかに彼等を子供扱いすることが容易であるかは、ユダヤ人諸君の想像以上である。すなわち些細な失敗、例えば拍手を止めるだけでも彼等をまごつかせ、成功を回復しようとする奴隷的服従を表さしめる事が出来る」(同)いささか古い訳で分かりにくいと思うが、なんとも見事に人間の本性を暴露しているでないか。

また、要するに全く信用していないのである。それどころか、巧みにその名誉心、功名心、
金銭への執着心をかきたて、彼等に隷属させ利用するのである。こうして取り込まれた非ユダヤ人メーソンは彼等の忠実な従僕であるかぎり、様々な特典を享受することになる。なにしろ相手は世界の富のほとんどを手にしているのだから少しばかりの給料を支払ったからといって損はない。しかも、その給料でさえほとんどの場合非ユダヤ人の懐から出るようになっているのだ。さてしかし、これらの異邦人メーソンが少しでも反抗し、または無用となった時には彼等は情け容赦なく切り捨てる。殺す。これはユダヤ人の結社員でも同じである。滑稽なのは日本人に対する彼等の対応である。

日本にもメーソンは居る。ところが日本人はどうも彼等の思い通りにはならないらしいのだ。それもそのはずで、メーソンは本質的にユダヤ教の思想体系によって成り立っている。しかし、日本人は彼等の一神教が分からないから彼等の呪縛の虞にはならない。欧米人は強固なキリスト教徒でないかぎり、この思想を吹き込む事は筒単なのだ。しかし、最近では彼等の思想体系は東洋思想に近づいて来ている。いや、最近のニューェイジムーブメントなど東洋思想そのものである。その意味ではメーソンは変わって来ているのかもしれない。あるいはフリーメーソンの存在そのものがすでに無用と成りつつあるのかも知れないのである。