#ECは統一され、利用され、支配される

   #あなたの額にパーコードが打ち込まれる

前の章でわれわれは、第二の獣が第一の獣の像を作らせ、国民全部の額と右手に六六六と言う番号を刻印させるという、黙示録の予言を見た。これこそ歴史上クリスチャンが最も恐れた迫害と苦難の時の始まりを告げるものである。かつてこの数字は様々に解釈されて来た。例えば、ローマ皇帝ネロはその名前が六六六となったという。また、近くはヒトラーもそうだったという。しかし、われわれはすでにこの数字が世界中のすべての商品につけられ、商品管理に用いられているのを見ることができる(黙示録の予言によれば、この数字は商品を買うことと売ることに関わっていた事をご記憶だろう)。それはパーコードと呼ばれる商品の生産販売の管理システムである。

今や、すべての商品につけられているこの縞模様の中に、この六六六と言う数字が隠されていることをご存じの方も多いのではないだろうか。次のページのパーコードを見ていただきたい。この縞模様の両端と真ん中に、下に数字のない二本の線の組み合わせがある。これはそれぞれ六である。この不思議で便利なシステムは、今や全世界の商品につけられて来ているのだが、一体誰が何の目的でつけているのだろうか。ある情報によると、このパーコードには間もなくFとHの文字が加えられるという(すでに一部では始まっているともいう)。Fとは英語のforehead(額)、Hはhand(手)の頭文字である事はいうまでもない。このパーコードは商品だけではなく人体にも打ち込まれるであろう。「また、小さき者にも、大いなる者にも、自由人にも、奴隷にも、全ての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ…」すでにIBMがレーザー光線によって食肉に打ち込む、目に見えない刺青にヒントを得て人間の手と額にパーコードを打ち込むレーザータットウガン(レーザー刺青銃)を開発生産しているという情報すらあるのだ。何とも変な気がしてくる。まるで聖書の予言を参考にし、それを逆手にとり、忠実にその実現を計っている人々がいるのである。しかも、これは単なる遊びやいたずらの類いで
はない。

パーコードの世界的広がりから言って、世界的かつ恐るべき計画性と力を持った超巨大プロジ
ェクトなのだ。オカルト小説や、未来アニメの話ではなく、今、現実に起こっていることである、本当に笑いごとではない。やがて近い将来こんな事が起こるだろう。スーバーに買い物に行くとレジのところで品物がバーコードによってチエックされ、最後に購買者の額か手のパーコードが自動的に読み取られる。それはすぐに銀行の貯金通帳とオンラインで決済され、残額があれば購買者はそのままパスする。旅行も筒単である、駅で切符を購入する時、行く先のポタンを押せばやはり自動的に機械が額か手のナンバーを読取り、切符が出て来る。

いや、そんな必要はないのかも知れない。旅行者が改札口を通るだけで全ては自動的に処理され、どこまで行ったか行き先の駅の改札口で銀行のコンビュータから費用は精算されるわけである。税金でもゴルフでもありとあらゆるものが何の手続きも支払いもなく運ばれて行き、同時にその人物の行動のすべてが記録されて行く。政府がその気になれば、国民一人一人の行動、思想、生活習慣の全ての情報が手に入るようになるわけである。
これはまさにジョージ・オーウェルの「一九八四年」の世界である。

#日本ではイトーヨー力堂が最初に採用

間題は言うまでもなく、この刻印のないものは売る事も買う事も出来ないと言う事である。では飢え死にするのか。聖書はこの印はサタンのものだからつけてはならない。「とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺すものは自らもつるぎで殺されねばならない。ここに聖徒たちの忍耐と信仰とがある」黙示録13:10と言っている。これは実に合理的な社会であると同時に恐ろしい社会である。人間の自由、それこそ人間の人間たる理由なのだが、それは完全に失われてしまうだろう。かつて共産主義社会は密告、監視、拷間、脅迫によってそのような管理社会を作ろうと試みたが、パーコードによる情報社会はもっとソフ
トに、そしてもっと完全に人間の自由を奪うだろう。

それにしても一体このような大規模なブロジェクトを計画し、実行しているのはどんな
団体、どんな人々なのだろう。それはただ単に商品管理の合理性を追及したとき偶然に出て来た結果なのだろうか。それとも、想像を越える規模の巨大な思想集団があって、世界的規模で推進しているのだろうか。このシステムはアメリカのユニパーサル・プロダクト・コード委員会(UPC)とヨーロッバのユーロピアン・アーティクル・ナンバー本部(EAN)が推進しているもので、日本も一九八七年から加盟している。日本で最初にこのパーコードを導入したのははっきりしないが、われわれの身近に現れたのは、イトーョーカドーとセブンイレブンであった。

この会社は共に東京六本木のメソニックビルに本社オフィスを置いている。そしてこのメンニックビルというのは、フリーメーンンという世界的な組織の日本支部のビルである(フリーメーソンというのはこの組織に所属する個人のことで、団体はフリーメーソンリーというが、一般に団体の名前の様に使われているのでそのまま書くことにする)。このフリーメーソンについて考察する前に、もう1つの超巨大ブロジェクトについて考えてみたい。