その人物はロスチヤイルド家から選ばれる

この王には一人の有能な協力者がつく。ちょうどヒトラーを称え民衆に宣伝したナチスドイツの宜伝相ゲッペルスのような人物であろう。ただし、この人物は恐らく宗教者であろう。「わたしはまた、他の獣が地から上って来るのを見た。それには小羊のような角が二つあって、龍のように物を言った。そして先の獣の持つすべての権力をその前に働かせた。また、地と地に住む人々に、致命的な傷がいやされた先の獣を拝ませた。

また大いなるしるしを行って、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。さらに、先の獣の前で行うのを許されたしるしで、地に住む人々を惑わし、かつ、つるぎの傷を受けても、なお生きている先の獣の像を造ることを、地に住む人々に命じた。それから、その獣の像に息を吹き込んで、その獣の像が物を言うことさえできるようにし、また、小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、この刻印のない者はみな、物を員うことも、売ることもできないようにした。この刻印はその獣の名、または、その名の数字のことでる。ここに知恵が必要である。思慮のあるものは、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六六六である」黙示録13:11~18この第二の人物はニセキリストの分身のように活発に働き、ニセキリストを賞賛し、人々にあがめさせ、像を作らせ、至るところに安置する。その像は、どんな方法によってか分からないがものを言った
りする。もっとも、テレビやエレクトロニクスの発達した現 在はこんな事は簡単にできる。なにしろ、映像を立体的に送信できる、ホログラフさえあるのだから。

それにしても、像を作ると言うのはこれら権力者が一致して行うことであるのは興味深い。先には中国の毛沢東。最近では北朝鮮の金日成。また第一の獣は宗教家でない事に注意したい。だから文鮮明や池田大作ではない。彼らは実際はメーソンが泳がせている世界のニセバブテスマのョハネの一人である。彼らはいつかこの人物が出てきたとき「私はこの方の靴のひもを解く値打ちもない」(キリストの先駆者パプテスマのョハネの言葉)と言うだろう。そうでなかったら大きなスキャンダルか事故で抹殺されるだろう。また、自らをマイトレーヤ(弥勅菩薩)と名乗るギルパート・ボーデンでもないだろう。最も近いのがヘンリー・キッシンジャーであろう。彼は実際数年前にアメリカのクリスチャンの間で「反キリスト」ではないかとささやかれた。彼の名「ヘンリー」は後に書くフリーメーンンの本名ヒラマッソンの元となった「ヒラム」の読み替えであり、ノストラダムスが言うところの「チーラン」でもある。しかし、私はどうしてもロスチャイルド家から出てくるような気がしてならない。

「シ オンの長老の議定書」によれば、その人物はユダヤ長老顧問団の保護観察の元に教育され、極めて洗練された特殊な環境から出てくると思われるからである。この環境に匹敵するのは世界に日本の天皇家しかない。天皇家二六○○年に比べればロスチャイルド家ではその素性に不満はあるものの、その富の大きさから考えて他にはないと思う。日本の天皇家の特殊な価値は現代の日本人よりも世界の指導者の方が知っている。そしてシオニストたちは明らかに天皇に一目置いているのである。そのよい例が、昭和天皇がアメリカを訪間したときのロックフェラーの態度でも分かる。

世界の指導者をひざまずかせるあのロックフェラー家当主が、まるで召使のように昭和天皇をもてなし、アメリカ大統領より先に会い、自分の家に招侍したのであった。今や事実上世界の富の大半を握る歴史上最高の大金持ちロスチャイルド家以外に世界帝王が出てくる家があるとは思えない。かつてナサニェル・ロスチャイルドがロンドンのあるユダヤ教会を訪れた時、一人のボーランドからの移民が彼の前に平伏して言った。「主、来ませり」。またあるユダヤ教のラビ(教師)はこう言った。「キリスト教徒にはメシアが居るが、我々には聖家族がる。」聖家族とはヨセフとマリヤとイエスを指す言業であり、そこからメシアが生まれてきたのである。しかし、この場合はロスチャイルド家を指して居ることは言うまでもない。そこから、反キリストが生まれて来ると言っているのである。この人物について、聖書はもっと詳しく記している。「だれがどんな事をしても、それにだまされてはならない。まず背教のことが起こり、不法のもの、すなわち、滅びの子が現れるに違いない。かれは全て神と呼ばれたり拝まれたりするものに反抗して立ち上がり、自ら神の宮に座して、自分は神だと宣言する」
2テサロこケ2:3〜4

この人物はョーロッバ帝国の王となり、世界を統一しようとするだろう。国連をもっと強化し、強制力のある組織にするだろう。国連は世界最大の軍隊を持つかもしれない。その力を背景に世界中の国々と平和条約を結ぶだろう。それは七年間だと聖書はいう。「彼は1週の間多くの者と、堅く契約を結ぶでしょう。そしてその週の半ばに、犠牲と供え物とを廃するでしょう」ダニエル書9:27

読者は前にキリストの最初の来臨のダニエル書の予言が、七○週であると書かれていたことを覚えておられるだろう。その内、六九週はあのエズラからイエスの洗礼までの四八三年であった。あの時はややこしくなるので説明しなかったが、残る一週、すなわち七年がこの終未の七年である。何とその間に二○○○年のブランクがあったのである。ここに「多くの者、堅い契約」とあるのは、それぞれ国連、世界平和条約を意味しているのだろう。

彼はもともとがユダヤ人であるので、中東の盟主となり石油を支配しているイスラェルとは近親関係にあるのだが、突然、彼はこの条約を破ってイスラエルに侵攻する。そして、新装なったエルルサレムの神殿に座るのである。この神殿の中に聖所と至聖所があって、こそ、ユダヤ人が二○○○年間夢見た彼らの魂の故郷、神の住まいである。恐らくこれが、いわゆ
るハルマゲドン、世界の最終戦争のきっかけとなるのだろう。しかし、それについてはもう少し後から書くことにする。