はじめに:ここ数年間に起こる事実をズバリ予言する

IN G○D WE TRUST(神にゆだねる)アメリカの紙幣や貨幣には必ずこの文字が記されている。我々は長い問、アメリカとは何と言う信仰深い、敬虔な国だろう、お金にこのようなメッセージを入れるとは、と思ってきた。聖教徒ピルグリム・ファーザースがメイフラワー号によって東海岸に到着してから、この国の歴史はキリスト教とは不可分であり、大統領の就任式にも聖害がその誓約に用いられているのを見ては、感心したものであった。そして、世界中の人々のあこがれと羨望の国であった。豊かさと幸福のあふれるコミュニティー、教会を中心とする町々のたたずまい、ハリウッド映画は世界中にアメリカの明るい、健康な理想の夢をばらまいた。

しかし、それはアメリカの一断面であった。近年アメリカは変わったように見える。暴力、麻薬、殺人、誘拐、ホモ、レイプ、エイズがこの国の形容詞に
なった。この国は天国から地獄へ変わってしまったのだろうか。神を信ずる事から、サタンを愛する事に変わってしまったのだろうか。IN G○D WE TRUSTはどこへ行ってしまったのだろう。アメリカはキリスト教国だと信じられてきた。しかし、それは表面だけである。実はアメリカはその建国の初から奇怪な組織によって育てられ、利用され、むしりつくされた国である。すでに多くの人々が書いているように、初代大統領ジョージ・ワシントン以後ほとんどの大統領がキリスト教徒の仮面の下に、後ほど記すアンチ・キリストの巨大な組織フリーメーンンの素顔を持っていた。そして今やこの組織はアメリカの絶大な力を背景に世界をも支配しようと動き出している。いわばアメリカを母とする巨大な妖怪の赤子が成人式を迎えたのである。

アメリカのシンボル白頭鷲は世界支配に向けて巣立ちのはばきを始めたのである。そんな事は信じられないというなら、次のぺージの地図を見ていただきたい。これはアメリカの首都ワシントンの地図である。この地図にはフリーメーソンのシンボルマークが刻まれている。地図の左側にはホワイトハウスを頂点とする五光星がある。これはメーソンが用いる『ソロモンの星』である。右上にはフリーメーソンの正章『コンパスと定規』また『ラーの失』によって形造られたサタン『メンデスの山羊』がいる。その下には男根崇拝のシンボルとしてワシントンのモニュメントのオベリスクがある。神にゆだねられたこの国の首都は疑いもなく全く異なったものに捧げられ、デザインされているのである。このような事を、アメリカの国民のどれ
ほどの人々が知っているのだろうか。またこのような事は知らなくてもいい事なのであろうか。

数年前にノストラダムスという予言者が書き残したという予言が大きな話題になった。私は聖書の予言に少しばかり興味を持っていたので、それらの予言を聖害の予言と比べていた。その内、どうも聖書の予言が間違って引用されたり、解釈されたりするのに気がついた。それでいろいろな本を購入して読んでいるうちに、フリーメーソンという巨大な組織にぶちあたった。この組織について調べれば調べるほど、それが聖書のダニエル書や黙示録などに書かれている終未の時に世界に現れるサタンの地上の現れ、クリスチャンの間で反キリストとかニセキリストとか呼ばれている世界の帝王にそっくりな事に気がついた。

そして、その組織の巨大さ、強力さ、人的金銭的資源の豊かさに圧倒された。私はオズオズと仲間のクリスチャンや牧師にこの話をし、ささやかなレポートを送るなどし始めたが、あまり多くの人々の共感は得られなかった。一般にクリスチャンはサタンとか悪霊などの話はもとより、政治や経済の話さえ間きたがらないものである。そういう事を話題にするのは健全な信仰とは見なされない。そうこうしているうちに事態はますます重大になって来た。アメリカ、ヨーロッパは完全にこの組織に握られ、国連を中心とする、世界支配の構造が見えて来た。そして、わが愛する日本もこの巨大な手に揺り動かされ始めたのである。もはや猶予はならない。私はあえて日本人に警告する必要を覚えるようになった。日本で伝道している牧師として私は、しばしば日本人のキリスト教への誤解、先入観に悩まされて来た。私の子供の一人は生まれた時、少し髪の毛が赤かった。すると誰かが言ったものだ「やっばり教会の子ねえ」。また、別の子は学校で「キリスト教の牧師の子?じやあハーフ?」と聞かれたものだ。私たち夫婦は生粋の日本人である。キリスト教はどうしてもヨーロッバ、アメリカの宗教でなければならないらしい。今、世界中で白人のクリスチャンより有色人種のクリスチャンの方がはるかに多いのである。第一、キリストは白人ではない。

彼はアジア人。セム族である。さらに聖書への誤解もひどい。何やらえたいの知れない妖術か魔術の本のように思っている。聖書は宗教書ではあるけれど歴史、文学、詩、予言などあらゆる要素を持っている。さらに子育て、人生の指針に満ちている。難しく考えないで気楽に読めばいいのに読まない。そんな歯がゆい気持ちを何かに表したかっ
た。こうして、この本は生まれた。まず、確実に追り来る世界政府の影と、わたしが知り得た彼等の作戦計画について、そして、それらすべてを精密かつ適確に予言している聖書について。内容の多くは読者にとってとうてい信じ難いことであろう。しかし、やがて間もなく事実が証明するだろうむなお、本文中のシオンの長老の議定書の訳文は山蔭基央著『ユダヤの世界支配戦略』より引用させていただいた。厚くお礼を申し上げる。