この伝道者の恐るべき幻想は実現する

これはヘンリー・グルーバーと言う伝道者が日本で話した講演の一部である。私はこの講演の一部をあ
る読者から頂いて非常に驚いた。ところがその方がだれかすっかり忘れてしまったので、ここに掲載す
るに当たって許可を頂くことができない。出版社も判らないので困ったが、事の重大さに鑑み、紹介す
ることをお許し願いたい。「このゴグについてお話したいと思います。一九八六年一二月一四日、私は
北ウェールズのケナービンという町を歩いておりました。ここにある一二世紀に建てられた古いお城で
チャールズ王子がプリンス・オブ・ウェールズとして載冠されました。通常、私はある町を歩くとき
は、もしその町が河で境になっていれば、先ずその河の水に第一歩をつけてから街を上がって行き、そ
の街並を決まった順序で歩くことによって街の反対側の境界線まですみずみ歩くようにしています。こ
の街の場合は海のほとり、湾に面していましたのでその海辺の水辺に一歩足をつけて
出発しようとしていました。

ところが主(イェス・キリストのこと)は湾に下るのではなくその街の一
番高いお城のタワーに登れと言われました。イーグル・タワーと呼ばれるその塔に上って北の方角、グ
リーンランド、アイスランドの方を見ていると、突然、幻の中に引き込まれ、私は宇宙飛行士のように
天に昇って行きました。そして上空から見たのは、巨大な艦隊がロシアのムルマンスクと言う港(フィ
ンランド近くの北極海に面した港)からどんどん出て行く光景でした。これほどおびただしい巨大な軍
隊を私は今まで見たことがありませんでした。その軍事基地からは果てしなく艦隊が出て来るのでし
た。次に、私はこれは大変なことだと思いながらアメリカの方を見ました。東海岸を見ると、そこには
海岸線に沿って一列になって潜水艦がそれこそ砂浜に届きそうな程近くまで接近し、水面下に侍機して
いるのが見えました。そして今度は、アメリカ全体にラジオ・タワ−が地から出て来て、丁度放送され
ている電波が点線で動くように見えました。とっさに私は非常警報が鳴らされていると思いました。す
るとその点線の電波が突然まるでほこりのように地に落ちたので、私は「大変だ、警報が人々に届かな
い、敵に侵略されようとしているのに誰も知らないでいる」と思ったのでした。
 
 

するとニューョーク州の北に位置する潜水艦からミサイルが発射され、ニューョークの街が一瞬にして
煙と共になくなってしまいました。続いてミサイルが次々と発射され東海岸の主な都市は消えてしまい
ました。私の家族は当時はポートランドに住んでいたので西海岸はどうなっているのかと思って見る
と、ニューョークに起こったと同じ様な大爆発がシアトルに起こり、次にサンフランシスコ、ロスアン
ジェルス、サンディェゴが爆破されるのが見えました。私はイーグル・タワーにもどり、幻は終わりま
した。しかし、すぐ下に見えるケナービンの街に目を移すと、今にも警戒警報のサイレンが鳴ると信じ
ていました。しかし、鳴らないので恐らく人々は知らないからだと思いましたが、これが今、現実に起
こっているのではないことに確信が持てるようになるまでに時間がかかりました。そして天の父に次の
ように語りかけました。「お父様、この事が今、起こっていないのなら、それが起こる時にはどんな兆
侯があらわれるでしょうか」すると主は、「ロシアが門戸を開いて、よその国に出たい人を大量に出す
時は、自由世界はその移民を運んだり、受け入れる家を建てたり面倒を見るのに忙しく、武装を滅ら
し、この世は平和だ、安全だと言っているとき、その様な時に起こる」と答えて下さいました。

この幻を見たのはほぽ一○年前になります。この間、私どもはベルリンの壁は壊され何百万の人がロシ
アの地から出て行くのを見ました。長い間、壁を乗り越えて脱出しようとする人を見つければ容赦なく
銃殺した国が、今では門戸を開放し自由に人が出られる様になったのです。幻は成就しつつあります。
そして今やゴルパチョフ元大統領がアメリカに来て、サンフランシスコの街のすぐ外にあるプレシディ
オというアメリカきっての基地に逗留しています。新聞によれば彼がその基地に来ているのはアメリカ
の軍隊が武装解除するのを監督する目的であると報道されています。多分億えておられると思います
が、その昔ブッシュ、ゴルパチョフ両大統領が会った時「スーバーパートナー」という言葉がもち出さ
れました。それ以来、冷たい戦争は終わった、もう武器は必要ではないと言い合い、アメリカは一二六
の基地が閉鎖し、クリントン大統領は、年末までにあと二○基地を閉鎖すると言っています。一○年前
イーグルタワーで主は何と語られたでしょうか。「武装を減らし、この世は平和だ、安全だと言ってい
る時」まさにその通りの事を我々はしていないでしょうか。
 

ゴルバチョフをロシアのリーダーに仕立て
上げた師ともいうぺきマヌスキーという人が
「現時点ではロシアはアメリカを攻撃できるほど強くはないが、必ずその日がくる。我々は武装を強め
る一方、ロシアが先頭に立って世界の平和を呼びかけ、たくさんの条約が結ばれ、共産主義は失敗だっ
たと思わせ、世界がロシアを自分たちのベストフレンドであることを本当に信じこんだ時、我々は握り
締めたこぶしを振り上げて打ちのめす。もしアメリカが倒されれば多くの自由主義諸国も倒れる」と言
っています。(中略)エゼキエル書三八章一、二節では三九章と同じくゴグ・マゴクの事が書かれてい
ますが、神はゴグに全く反対している事を強調しています。特に四節では「わたしはあなたを引き回
し、あなたのあごに釣をかけ、あなたとあなたの全軍勢を出陣させる」とあります。そして五節「ペル
シャ(イラン)とクシュ(エチオビア)とプテ(リビヤ)も彼らとともにおり、みな盾とかぶとを着け
ている」(中略)六節では現在の東欧諸国とトルコ、イラク、アルメニアが同じ様に含まれていること
が示されています。

そして八節で「一つの国に侵入する」国が現在のイスラエルであることは間違いの
ない所です。この三八章はイスラエルヘの侵略だけを語っていると言われてきて、私もこの幻を見るま
ではそう信じてきました。しかし、主にアメリカの事は聖書のどこに書いてあるのか尋ねた時、主は私
をこのエゼキェル書三八章一○節に導きました。「…・その日にあなたの
心に思いが起こり、悪い計りごとを企てて……」(日本語口語訳)私の読んでいるキング・ジェームス
訳(KJV)には「時を同じくして」とはっきり書いてありますが皆さんの聖書でもそう書かれています
か?つまりイスラエルを侵略しようとしているその時に、別の考え、計画が企てられる、それは違った
方向への侵略を意味することにならないでしょうか。(中略)11節で「わたしは城壁のない町々の
国々に攻めのぼり・…。」とありますが、地球儀でモスクワから真っ直ぐ上にのぽれば北極の反対側に
あるアメリカ大陸に降りてきます。

実はこのコースでロシアの大軍がアメリカの両海岸を襲うのを私は
幻で見たのです。11節の続きです。「安心して住んでいる平和な国に侵入しよう。彼らはみな、城壁
もかんぬきも門もない所に住んでいる」一三節「シェバやデダンやタルシシュの商人たちはあなたに聞
こう。あなたは物を分捕るために来たのか。獲物をかすめ奪うために集団を集め、銀や金を運び去り、
家畜や財産を取り、大いに略奪しようとするのか」と。一二節に「国々から集められ、その国の中心に
住み、家畜と財産を持っている民に向かって、あなたの腕力をふるおうとする」とありますが、「国々
から集められ」とは移民の集まりでできた合衆国を指していると言えないでしょうか。
ロシアは飢えています。彼らは何十年も兵器の蓄積だけにエネルギーを費やし、士地は放射能で汚染さ
れ、民衆はもっと満足な食料を欲しています。そして住むに良い土地も。彼らはアメリカに目を向けて
います。……』
 

さて、我々は差し迫ったアメリカの滅亡を見てきた。これは神の許容の下に行われる裁きである。そし
て、そのアメリカには反キリストの母体、イルミナティの主要な組織があった。これは全く私の推測だ
が、この荒廃したアメリカから、イルミナティはその活動の拠点をヨーロッパに移しているのではない
だろうか。イルミナティの総帥、ロスチャイルド家はアメリカにはその分家を置いていない。その分家
はドイツ、フランス、イタリア、イギリスにある。特に本家はイギリスから移っていない。イルミナテ
ィの大半がアメリカにいる実情からこれは奇妙な事である。彼らはアメリカはロックフェラー家に任せ
ていたように思える。あるいは彼らはアメリカの運命を知っているのかもしれない。イルミナティの本
家本元はいよいよここに現れるのだろう。私はアメリカから反キリストが出てくるかと思っていたが、
最近になりあまりにもアメリカの荒廃が決定的であることから、最後の舞台は中東とヨーロッバではな
いかと思うようになった。